ブランドヒストリー

Brand History

英国 ロングイートン(1937年創立)

160年以上にわたる英国のクラフツマンシップと先駆的な生地の考え方が、サンスペルのすべての衣料に反映されています。私たちの物語はこちらです。

1860

サンスペルの誕生

トーマス・ヒル(1870年頃)

トーマス・ヒルがストッキングやソックス、アンダーウェアの工場をノッティンガムのニューディゲイト地区に設立します。トーマス・ヒルは、若い頃から培ってきたテキスタイルの発展に関する知識と経験に富んだ革新者というだけではなく、先見の明がある人でもありました。彼が目指したのは、世界の最高品質の素材を使った美しい日常着を作ることでした。つまり、肌触りが良く、品質が高く、耐久性のある衣類です。私たちは現在もこのビジョンを忠実に守りつづけています。

1890

グローバルに展開

Thomas A. Hill Ltd 工場、ノッティンガム(1890年頃)

20世紀になるまでにトーマス・A・ヒル社は最高級のカシミア、メリノウール、シルク、コットンを使ってストッキングやソックス、アンダーウェアを作り、世界中にラグジュアリーな日常着を提供するまでに拡大します。

1900

シーアイランドコットン

シーアイランドコットンは、全世界のコットンの供給量の0.0004%を過ぎない希少なコットンです。この素材をうまく使いこなせる工場は世界でも数えるくらいしかありません。

トーマス・A・ヒルは世界でも稀少で最高品質のカリブのシーアイランドコットンの輸入を始めます。この新しい素材により比類のない高級品を生産するブランドとしての名声を確立しました。

1908

世界初のラグジュアリーTシャツ

サンスペルのTシャツは従来のアンダーシャツより軽くて涼しく、暑い気候の中で評価されました。

世界に先駆けてラグジュアリーなTシャツが製造されます。シーアイランドコットンで作られたシンプルで軽量なトップスは極東地域へ輸出されます。従来のアンダーシャツに比べて軽くて涼しいサンスペルの革新的ラグジュアリーTシャツは、暑い気候の国々で人気を集めました。

1914

セルラー・コットンの開発

伝統的なレース編み機を使って、通気性に優れて涼しいオープンニットの軽量コットン生地が作られます。Q14は現在もユニークな生地として採用されています。

1935

社名を「サンスペル」に変更

世界大恐慌による世界経済の崩壊で事業は縮小し、シーアイランドコットンを使ったラグジュアリーなアンダーウェアは国内で販売されるようになります。1932年に社名を一時的に「シーアイランドコットン社」に変更しています。1935年からは主要なアンダーウェアラインはコットンの生産地であるカリブ海の島の「sunny spells =晴れ間」から「サンスペル」と名づけられ、2年後に「サンスペル社」という社名が誕生したのです。

1937

自社工場をロングイートンに移転

サンスペルの工場はノッティンガムからほど近いロングイートンに移転し、現在も生産の拠点となっています。

1939-1945

戦時中のサンスペル

第二次世界大戦はサンスペルに大きな影響を与えます。1940年、ロンドン大空襲によりブルトン通りのロンドン事務所が爆撃を受けました。ロングイートン工場の生産も、英国軍をサポートして制服や下着などの製造に切り替えられました。

1947

The British Boxer Short

サンスペルが英国でボクサーショーツを紹介したのは、創業者のひ孫であるジョン・ヒルです。ハネムーン中に見つけたアメリカのアンダーウェアのコンセプトを取り入れ、格別な快適性を求めて作り直したのです。基本的なデザインを変更し、バックパネルを施して縫い目を平坦かつ滑らかにして、最高品質のコットンを使いました。その結果、快適で涼しく、贅沢なほど柔らかな、メンズの新しいアンダーウェアが誕生しました。

1965

世界的な評判を再度確立

1960年代半ばまでにサンスペルは、典型的な英国のラグジュアリーアンダーウェアブランドとして世界的な評判を再度確立しました。現在は世界の名だたるで百貨店で商品が販売されています。

1985

「コインランドリー」のニック・カーメン

Levi's が有名な「コインランドリーの」テレビCMをリリースします。その中でモデルのニック・カーメンがジーンズを脱ぎ、真っ白なサンスペルのボクサーショーツ一枚になりました。このCMは英国の視聴者の想像力をかき立て、ボクサーショーツをあまり一般的でないラグジュアリーアイテムから主流アイテムへと変えていったのです。

2005

ニコラス・ブルック、CEOに就任

ニコラス・ブルックがピーター・ヒルから事業を引き継ぐ。

2006

ジェームズ・ボンド ✕ サンスペル

サンスペルは、衣装デザイナーのリンディ・ヘミングとのコラボレーションで初のジェームズ・ボンド映画「カジノロワイヤル」に臨むダニエル・クレイグのために衣装を仕立てます。サンスペルのリヴィエラ・ポロシャツは、フィナンシャルタイムズ紙に「タキシードを着用せずにボンドに見える最も簡単な方法だ」と評されました。

2010

サンスペル初めての直営店

ショーディッチ地区 レッドチャーチ・ストリート

サンスペルは初の独立型ショップを東ロンドンのレッドチャーチ・ストリートにオープンします。その後10年間でロンドンの有名なショッピングエリアにショップを広げていきました。例えばソーホーのオールド・コンプトン・ストリート、ピカデリーのジャーミン・ストリート、マリルボーンのチルターン・ストリート、ノッティングヒルのケンジントン・パーク・ロード、チェルシーのデューク・オブ・ヨーク・スクエアなどです。2014年にはサンスペル初の海外店舗が東京にオープン、その後日本に更に3店舗と、ニューヨークのソーホーにアメリカのフラッグシップ・ショップを開店します。

2012

ウィメンズウェア再展開

クリエイティブ・ディレクター、ジョナサン・アンダーソンが、美しい生地を使ってシンプルかつ必要不可欠な衣類というサンスペルの指針をベースに、サンスペルの女性向けアーカイブコレクションをリニューアルします。

2017

ロングイートンで80周年を迎える

サンスペル工場(2017年)

ロングイートン工場のテクノロジーは時代を経て変化したかもしれませんが、80年経った現在でも歴史のあるこの工場は事業の根幹をなしています。サンスペルはこの地域のコミュニティに根ざし続けます。サンスペルはラグジュアリーなTシャツを英国内の自社工場で製造する唯一のブランドなのです。

1860

サンスペルの誕生

トーマス・ヒル(1870年頃)

トーマス・ヒルがストッキングやソックス、アンダーウェアの工場をノッティンガムのニューディゲイト地区に設立します。トーマス・ヒルは、若い頃から培ってきたテキスタイルの発展に関する知識と経験に富んだ革新者というだけではなく、先見の明がある人でもありました。彼が目指したのは、世界の最高品質の素材を使った美しい日常着を作ることでした。つまり、肌触りが良く、品質が高く、耐久性のある衣類です。私たちは現在もこのビジョンを忠実に守りつづけています。

1890

グローバルに展開

Thomas A. Hill Ltd 工場、ノッティンガム(1890年頃)

20世紀になるまでにトーマス・A・ヒル社は最高級のカシミア、メリノウール、シルク、コットンを使ってストッキングやソックス、アンダーウェアを作り、世界中にラグジュアリーな日常着を提供するまでに拡大します。

1900

シーアイランドコットン

シーアイランドコットンは、全世界のコットンの供給量の0.0004%を過ぎない希少なコットンです。この素材をうまく使いこなせる工場は世界でも数えるくらいしかありません。

トーマス・A・ヒルは世界でも稀少で最高品質のカリブのシーアイランドコットンの輸入を始めます。この新しい素材により比類のない高級品を生産するブランドとしての名声を確立しました。

1908

世界初のラグジュアリーTシャツ

サンスペルのTシャツは従来のアンダーシャツより軽くて涼しく、暑い気候の中で評価されました。

世界に先駆けてラグジュアリーなTシャツが製造されます。シーアイランドコットンで作られたシンプルで軽量なトップスは極東地域へ輸出されます。従来のアンダーシャツに比べて軽くて涼しいサンスペルの革新的ラグジュアリーTシャツは、暑い気候の国々で人気を集めました。

1914

セルラー・コットンの開発

伝統的なレース編み機を使って、通気性に優れて涼しいオープンニットの軽量コットン生地が作られます。Q14は現在もユニークな生地として採用されています。

1935

社名を「サンスペル」に変更

世界大恐慌による世界経済の崩壊で事業は縮小し、シーアイランドコットンを使ったラグジュアリーなアンダーウェアは国内で販売されるようになります。1932年に社名を一時的に「シーアイランドコットン社」に変更しています。1935年からは主要なアンダーウェアラインはコットンの生産地であるカリブ海の島の「sunny spells =晴れ間」から「サンスペル」と名づけられ、2年後に「サンスペル社」という社名が誕生したのです。

1937

自社工場をロングイートンに移転

サンスペルの工場はノッティンガムからほど近いロングイートンに移転し、現在も生産の拠点となっています。

1939-1945

戦時中のサンスペル

第二次世界大戦はサンスペルに大きな影響を与えます。1940年、ロンドン大空襲によりブルトン通りのロンドン事務所が爆撃を受けました。ロングイートン工場の生産も、英国軍をサポートして制服や下着などの製造に切り替えられました。

1947

The British Boxer Short

サンスペルが英国でボクサーショーツを紹介したのは、創業者のひ孫であるジョン・ヒルです。ハネムーン中に見つけたアメリカのアンダーウェアのコンセプトを取り入れ、格別な快適性を求めて作り直したのです。基本的なデザインを変更し、バックパネルを施して縫い目を平坦かつ滑らかにして、最高品質のコットンを使いました。その結果、快適で涼しく、贅沢なほど柔らかな、メンズの新しいアンダーウェアが誕生しました。

1965

世界的な評判を再度確立

1960年代半ばまでにサンスペルは、典型的な英国のラグジュアリーアンダーウェアブランドとして世界的な評判を再度確立しました。現在は世界の名だたるで百貨店で商品が販売されています。

1985

「コインランドリー」のニック・カーメン

Levi's が有名な「コインランドリーの」テレビCMをリリースします。その中でモデルのニック・カーメンがジーンズを脱ぎ、真っ白なサンスペルのボクサーショーツ一枚になりました。このCMは英国の視聴者の想像力をかき立て、ボクサーショーツをあまり一般的でないラグジュアリーアイテムから主流アイテムへと変えていったのです。

2005

ニコラス・ブルック、CEOに就任

ニコラス・ブルックがピーター・ヒルから事業を引き継ぐ。

2006

ジェームズ・ボンド ✕ サンスペル

サンスペルは、衣装デザイナーのリンディ・ヘミングとのコラボレーションで初のジェームズ・ボンド映画「カジノロワイヤル」に臨むダニエル・クレイグのために衣装を仕立てます。サンスペルのリヴィエラ・ポロシャツは、フィナンシャルタイムズ紙に「タキシードを着用せずにボンドに見える最も簡単な方法だ」と評されました。

2010

サンスペル初めての直営店

ショーディッチ地区 レッドチャーチ・ストリート

サンスペルは初の独立型ショップを東ロンドンのレッドチャーチ・ストリートにオープンします。その後10年間でロンドンの有名なショッピングエリアにショップを広げていきました。例えばソーホーのオールド・コンプトン・ストリート、ピカデリーのジャーミン・ストリート、マリルボーンのチルターン・ストリート、ノッティングヒルのケンジントン・パーク・ロード、チェルシーのデューク・オブ・ヨーク・スクエアなどです。2014年にはサンスペル初の海外店舗が東京にオープン、その後日本に更に3店舗と、ニューヨークのソーホーにアメリカのフラッグシップ・ショップを開店します。

2012

ウィメンズウェア再展開

クリエイティブ・ディレクター、ジョナサン・アンダーソンが、美しい生地を使ってシンプルかつ必要不可欠な衣類というサンスペルの指針をベースに、サンスペルの女性向けアーカイブコレクションをリニューアルします。

2017

ロングイートンで80周年を迎える

サンスペル工場(2017年)

ロングイートン工場のテクノロジーは時代を経て変化したかもしれませんが、80年経った現在でも歴史のあるこの工場は事業の根幹をなしています。サンスペルはこの地域のコミュニティに根ざし続けます。サンスペルはラグジュアリーなTシャツを英国内の自社工場で製造する唯一のブランドなのです。

創業から160年経った現在でも、サンスペルは基本的にトーマス・ヒルが生み出した事業を残しています。サンスペルは、品質という点で世界的な名声を得ながらも、英国のクラフツマンシップと地域社会が得意とする専門技術に根ざした、ラグジュアリーなワードローブに不可欠なアイテムを生み出す革新的な作り手なのです。