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ROOTS OF SUNSPEL

英国で生まれ、150年以上の歴史を持つサンスペル。世界中で長きにわたり愛される、ブランドのルーツとこだわりを紐解く。
かつてのファクトリーの風景がおさめられた貴重な一枚。スタッフは皆、ユニフォームを着用している。

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HISTORY

美しく快適な日常着を目指して

 サンスペルの創立は1860年、今から150年以上前に遡る。創始者のトーマス=アーサー・ヒルは、父の事業を継ぐかたちで靴下やタイツの製造業に就き、英国のレース産業の中心になろうとしていたノッティンガムのニューディゲイトに繊維工場をオープン。 これが、現在のサンスペルのはじまりである。トーマス・ヒルは、優れた実業家であるとともに、素材に対する審美眼の持ち主だった。そんな彼が掲げたもの作りのビジョンは"シンプルな日常着を美しい素材で作る"。
 これは、今も受け継がれているサンスペルの信念だ。トーマス・ヒルは、それまでに培った知識や経験をもとに、繊細なコットン生地を使用した軽くソフトな高級下着を生み出す。初期に生産された製品には、チュニックやアンダーシャツ、そして世界ではじめての「Tシャツ」もあった。今や私たちのファッションに欠かせないアイテムは、このとき誕生したのだ。  20世紀初頭には海外への輸出もスタート。現存する記録によると、1918年に香港、中国への輸送を行っている。また、西インド諸島産のシーアイランドコットンで素材を開発し、製品に使いはじめたのもこの頃から。もの作り、そして輸出事業と、数ある英国ブランドのなかでもサンスペルはさまざまな点でパイオニアといえる存在なのだ。
 こうしてブランドの名は順調に広がっていくかと思いきや、1929年の世界恐慌、1939年からの第二次世界大戦が相次いでそれを阻むことに。世界経済の崩壊によってサンスペルも事業縮小を余儀なくされ、工場をノッティンガムから現在のロングイートンへ移転。生産する製品もシーアイランドコットンの最高級下着のみに絞ることになる。さらに戦時期には、軍需着の製造にシフトするなどの紆余曲折はあったが、ロングイートンへの工場移設により、そこで盛んだったレース編みの技術から今や定番のQ14と呼ばれるセルラー・ワープ(軽くて通気性に優れたメッシュの素材)が開発されるなど、苦況下でも未来へ続く種はしっかりと撒かれていた。
 そうした時代を越え、戦後、サンスペルはさらなる飛躍を遂げる。1947年、サンスペルを継いだジョン・ヒルが米国で出合ったボクサーショーツに改良を加え、快適なデザインにアップデート。CMや映画でボクサーショーツやポロシャツが採用されることで、品質、快適さのみならず、そのスタイリッシュさも広く認知されるようになった。現在、本国イギリスではロンドンのファッションの中心地区に5店舗を構え、アンダーウェアの枠を超えて、美しく上質な日常着のスタイルを発信し続けている。

[P7]過去の広告ビジュアルや書類たち。下段中央は、ブランドを一躍有名にしたリーバイスのテレビCM。
ジーンズを脱いだ男性が穿いていた白いボクサーショーツがかっこいいと、当時の若者に衝撃を与えた。

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HISTORY

美しく快適な日常着を目指して

 サンスペルの創立は1860年、今から150年以上前に遡る。創始者のトーマス=アーサー・ヒルは、父の事業を継ぐかたちで靴下やタイツの製造業に就き、英国のレース産業の中心になろうとしていたノッティンガムのニューディゲイトに繊維工場をオープン。 これが、現在のサンスペルのはじまりである。トーマス・ヒルは、優れた実業家であるとともに、素材に対する審美眼の持ち主だった。そんな彼が掲げたもの作りのビジョンは"シンプルな日常着を美しい素材で作る"。
 これは、今も受け継がれているサンスペルの信念だ。トーマス・ヒルは、それまでに培った知識や経験をもとに、繊細なコットン生地を使用した軽くソフトな高級下着を生み出す。初期に生産された製品には、チュニックやアンダーシャツ、そして世界ではじめての「Tシャツ」もあった。今や私たちのファッションに欠かせないアイテムは、このとき誕生したのだ。  20世紀初頭には海外への輸出もスタート。現存する記録によると、1918年に香港、中国への輸送を行っている。また、西インド諸島産のシーアイランドコットンで素材を開発し、製品に使いはじめたのもこの頃から。もの作り、そして輸出事業と、数ある英国ブランドのなかでもサンスペルはさまざまな点でパイオニアといえる存在なのだ。
 こうしてブランドの名は順調に広がっていくかと思いきや、1929年の世界恐慌、1939年からの第二次世界大戦が相次いでそれを阻むことに。世界経済の崩壊によってサンスペルも事業縮小を余儀なくされ、工場をノッティンガムから現在のロングイートンへ移転。生産する製品もシーアイランドコットンの最高級下着のみに絞ることになる。さらに戦時期には、軍需着の製造にシフトするなどの紆余曲折はあったが、ロングイートンへの工場移設により、そこで盛んだったレース編みの技術から今や定番のQ14と呼ばれるセルラー・ワープ(軽くて通気性に優れたメッシュの素材)が開発されるなど、苦況下でも未来へ続く種はしっかりと撒かれていた。
 そうした時代を越え、戦後、サンスペルはさらなる飛躍を遂げる。1947年、サンスペルを継いだジョン・ヒルが米国で出合ったボクサーショーツに改良を加え、快適なデザインにアップデート。CMや映画でボクサーショーツやポロシャツが採用されることで、品質、快適さのみならず、そのスタイリッシュさも広く認知されるようになった。現在、本国イギリスではロンドンのファッションの中心地区に5店舗を構え、アンダーウェアの枠を超えて、美しく上質な日常着のスタイルを発信し続けている。

[P7]過去の広告ビジュアルや書類たち。下段中央は、ブランドを一躍有名にしたリーバイスのテレビCM。
ジーンズを脱いだ男性が穿いていた白いボクサーショーツがかっこいいと、当時の若者に衝撃を与えた。

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PHILOSOPHY

着る人を満たす最高のクオリティ

「サンスペルが愛される理由、それは肌着からはじまったブランドだからでしょう。アンダーウェアは肌に直接身につける非常にパーソナルなものですから、人はその着心地や肌触りの良さを直感的に味わう。我々は常にプレミアムでスペシャルなものを作ってきました。そのクオリティが、人々にとって普遍的なものになっているのだと思っています」。  そう語るのは現CEOのニコラス・ブルーク。彼にとってもサンスペルのボクサーショーツは人生初の"贅沢品"であったという。
「若い頃の私が買えるスペシャルな品、それがサンスペルのアンダーウェアでした。素晴らしい生地に、ヒップに縫い目のないコンフォートな作り、さらに、フォーマルながら下着には遊びがある、という英国男性のスタイルに合うデザインも魅力のひとつといえます」。
 コレクションが幅広くなった今日でも、いちばんに追求されるものは快適さに変わりない。現在、デザインを手がけているパスカルも「中心となるのはサンスペルの核であるTシャツ。それを着るために何が必要かを考え、デザインします。そして何を作るにしても、心地よさを大切に」というポリシーを持っている。だからこそ彼らは、シーアイランドコットンや最高級のコットンジャージなど、ラグジュアリーな素材を多彩に有しながらも、常に新たな素材開発に積極的なのだ。現在はマンチェスターの紡績会社との糸作りと、オーガニックの超長綿での生地製作が進行している。 「現代では難しくなった自社工場でのもの作り。それができるのもサンスペルの強みですが、今後はさらに、糸作りから編み、染色、縫製まで、すべて英国製を目指していきたい。近年叶っていないこの生産体制の実現は、我々にとっても非常にエキサイティングな計画です。また、最近の消費者は高くても本当に良いものを求めるようになっている。これらの取り組みは、そういった声により応えられる製品を提供できると思います」。  積み重ねてきた歴史を大切にしながら、真摯なもの作りと進化に挑むサンスペル。 「美しく高品質なウェアをモダンに表現しながら、この伝統をまた次の世代に伝えていきたい」 というパスカルの言葉に続き、ニコラスも語る。 「はじめてサンスペルの工場や従業員、そして出来上がった製品を見たとき、まるで恋に落ちたような感覚をおぼえ、この素晴らしいブランドを支えることが私の役割だと感じました。今後も我々が今までやってきたことを大切にしながら、サンスペルは"毎日着られる美しい服"という認識を、より多くの人に広げていきたいのです」。

[P8]オフィスに保管されているアーカイブ製品の数々。
およそ1950〜60年代のもので、これらは今でもデザインのインスピレーションとなっている。

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PHILOSOPHY

着る人を満たす最高のクオリティ

「サンスペルが愛される理由、それは肌着からはじまったブランドだからでしょう。アンダーウェアは肌に直接身につける非常にパーソナルなものですから、人はその着心地や肌触りの良さを直感的に味わう。我々は常にプレミアムでスペシャルなものを作ってきました。そのクオリティが、人々にとって普遍的なものになっているのだと思っています」。  そう語るのは現CEOのニコラス・ブルーク。彼にとってもサンスペルのボクサーショーツは人生初の"贅沢品"であったという。
「若い頃の私が買えるスペシャルな品、それがサンスペルのアンダーウェアでした。素晴らしい生地に、ヒップに縫い目のないコンフォートな作り、さらに、フォーマルながら下着には遊びがある、という英国男性のスタイルに合うデザインも魅力のひとつといえます」。
 コレクションが幅広くなった今日でも、いちばんに追求されるものは快適さに変わりない。現在、デザインを手がけているパスカルも「中心となるのはサンスペルの核であるTシャツ。それを着るために何が必要かを考え、デザインします。そして何を作るにしても、心地よさを大切に」というポリシーを持っている。だからこそ彼らは、シーアイランドコットンや最高級のコットンジャージなど、ラグジュアリーな素材を多彩に有しながらも、常に新たな素材開発に積極的なのだ。現在はマンチェスターの紡績会社との糸作りと、オーガニックの超長綿での生地製作が進行している。 「現代では難しくなった自社工場でのもの作り。それができるのもサンスペルの強みですが、今後はさらに、糸作りから編み、染色、縫製まで、すべて英国製を目指していきたい。近年叶っていないこの生産体制の実現は、我々にとっても非常にエキサイティングな計画です。また、最近の消費者は高くても本当に良いものを求めるようになっている。これらの取り組みは、そういった声により応えられる製品を提供できると思います」。  積み重ねてきた歴史を大切にしながら、真摯なもの作りと進化に挑むサンスペル。 「美しく高品質なウェアをモダンに表現しながら、この伝統をまた次の世代に伝えていきたい」 というパスカルの言葉に続き、ニコラスも語る。 「はじめてサンスペルの工場や従業員、そして出来上がった製品を見たとき、まるで恋に落ちたような感覚をおぼえ、この素晴らしいブランドを支えることが私の役割だと感じました。今後も我々が今までやってきたことを大切にしながら、サンスペルは"毎日着られる美しい服"という認識を、より多くの人に広げていきたいのです」。

[P8]オフィスに保管されているアーカイブ製品の数々。
およそ1950〜60年代のもので、これらは今でもデザインのインスピレーションとなっている。

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SPRING SUMMER COLLECTION 2017

モダンさと、心地良さが共存するデイリーウェア。フレッシュな春夏の気分に寄り添うサンスペルの最新コレクション。

> EDIT

見た目はもちろん着心地も軽やかな白のトップスとデニムのスタイリング。

[WOMAN]
CUT & SEWN: 13,000YEN,  DENIM: 20,000YEN
[MAN]
POLO SHIRT: 14,000YEN,  DENIM: 21,000YEN

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SPRING SUMMER COLLECTION 2017

モダンさと、心地良さが共存するデイリーウェア。フレッシュな春夏の気分に寄り添うサンスペルの最新コレクション。

> EDIT

見た目はもちろん着心地も軽やかな白のトップスとデニムのスタイリング。

[WOMAN]
CUT & SEWN: 13,000YEN,  DENIM: 20,000YEN
[MAN]
POLO SHIRT: 14,000YEN,  DENIM: 21,000YEN

> EDIT

WOMEN'S

シンプルなデザインにアイレットが映えるシーアイランドコットンのニット。

KNIT: 26,000YEN , TANK TOP: 6,000YEN , TROUSERS: 28,000YEN

WOMEN'S

シンプルなデザインにアイレットが映えるシーアイランドコットンのニット。

KNIT: 26,000YEN,  TANK TOP: 6,000YEN,  TROUSERS: 28,000YEN

> EDIT

ピマコットンのTシャツは、シーズンカラーの明るいオレンジをのせて。

[WOMAN]
T-SHIRT: 9,500YEN,  TROUSERS: 28,000YEN
[MAN]
KNIT: 32,000YEN,  LONG SLEEVE T-SHIRT: 10,500YEN,  SHORT TROUSERS: 19,000YEN

> EDIT

胸元で編み地を切り替えたデザインは、アーカイブからのインスピレーション。

KNIT: 21,000YEN,  TANK TOP: 6,000YEN

> EDIT

ピマコットンのTシャツは、シーズンカラーの明るいオレンジをのせて。

[WOMAN]
T-SHIRT: 9,500YEN,  TROUSERS: 28,000YEN
[MAN]
KNIT: 32,000YEN,  LONG SLEEVE T-SHIRT: 10,500YEN,  SHORT TROUSERS: 19,000YEN

胸元で編み地を切り替えたデザインは、アーカイブからのインスピレーション。

KNIT: 21,000YEN,  TANK TOP: 6,000YEN

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ボーイフィットTシャツとプリントショーツの軽快なスタイル。

T-SHIRT: 9,000YEN,  SHORTS: 6,500YEN

> EDIT

透け感のあるメッシュドレスでクールなブラックを爽やかに演出。

DRESS: 19,000YEN,  SLIP: 8,000YEN,  SANDAL: 24,000YEN

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ボーイフィットTシャツとプリントショーツの軽快なスタイル。

T-SHIRT: 9,000YEN,  SHORTS: 6,500YEN

透け感のあるメッシュドレスでクールなブラックを爽やかに演出。

DRESS: 19,000YEN,  SLIP: 8,000YEN,  SANDAL: 24,000YEN

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MEN'S

ソフトで涼やかな素材のポロシャツをブルーのカラーショーツでモダンに。

POLO SHIRT: 14,000YEN , SWIM SHORTS: 19,000YEN

MEN'S

ソフトで涼やかな素材のポロシャツをブルーのカラーショーツでモダンに。

POLO SHIRT: 14,000YEN,  SWIM SHORTS: 19,000YEN

> EDIT

程よい光沢のあるコットンブルゾンが、くつろいだ装いに洗練感を加える。

BLOUSON: 28,000YEN,  POLO SHIRT: 14,000YEN,  TROUSERS: 18,000YEN

> EDIT

カジュアルな雰囲気のスラブTシャツは、コットンリネンのトラウザーズで着る。

T-SHIRT: 9,000YEN,  TROUSERS: 22,000YEN

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程よい光沢のあるコットンブルゾンが、くつろいだ装いに洗練感を加える。

BLOUSON: 28,000YEN,  POLO SHIRT: 14,000YEN,  TROUSERS: 18,000YEN

カジュアルな雰囲気のスラブTシャツは、コットンリネンのトラウザーズで着る。

T-SHIRT: 9,000YEN,  TROUSERS: 22,000YEN

> EDIT

ネイビーと合わせたオリーブグリーンは春夏のおすすめカラー。

T-SHIRT: 9,500YEN

> EDIT

柔らかな肌触りのメランジシャツは羽織るだけで上質さの漂う一枚。

[MAN]
SHIRT: 25,000YEN,  T-SHIRT: 11,000YEN,  DENIM: 21,000YEN
[WOMAN]
CUT & SEWN: 24,000YEN,  TROUSERS: 21,000YEN

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ネイビーと合わせたオリーブグリーンは春夏のおすすめカラー。

T-SHIRT: 9,500YEN

柔らかな肌触りのメランジシャツは羽織るだけで上質さの漂う一枚。

[MAN]
SHIRT: 25,000YEN,  T-SHIRT: 11,000YEN,  DENIM: 21,000YEN
[WOMAN]
CUT & SEWN: 24,000YEN,  TROUSERS: 21,000YEN

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MASTERPIECE

ブランドの起源、そして象徴でもあるアンダーウェアは本国イギリスでは誰もが知る存在。一度身につけたら手放せなくなる、その魅力とは。

> EDIT

通称Q14、レース編みをもとにしたセルラー・ワープ素材のTシャツ。

T-SHIRT: 7,500YEN

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MASTERPIECE

ブランドの起源、そして象徴でもあるアンダーウェアは本国イギリスでは誰もが知る存在。一度身につけたら手放せなくなる、その魅力とは。

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通称Q14、レース編みをもとにしたセルラー・ワープ素材のTシャツ。

T-SHIRT: 7,500YEN

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素肌で感じるラグジュアリー

 サンスペルのアンダーウェアは、身につけた瞬間、まず素材の心地良さを実感する。プレミアムな肌触りのシーアイランドコットンに、通気性に優れたセルラー・ワープコットン、強度と快適さを備えたストレッチコットンなど、それぞれに持ち味のある素材は、どれも良質な原材料と手間ひまをかけた加工にこだわったものばかりだ。
 代表格であるメンズのボクサーショーツは、1940年代からのデザインと仕様を保持しながら、細身のトラウザーズにも合うサイズ感と締めつけのない作りを実現。ウィメンズアイテムにはフラットシームや細めのストラップなど、リラックスして着られるための配慮が。素材とシルエット、縫製が三位一体となって心地良さを叶えている。

> EDIT

[P26 LEFT] BOXER SHORTS: 5,500YEN (EACH)
[P26 RIGHT](TOP) LOW WAIST TRUNKS: 5,500YEN
(BOTTOM) ONE-BUTTON SHORTS: 5,500YEN
[P27 LEFT] CAMI TOP: 6,000YEN,  SHORTS: 5,500YEN
[P27 RIGHT] BRALETTE: 6,000YEN,  SHORTS: 4,000YEN

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素肌で感じるラグジュアリー

 サンスペルのアンダーウェアは、身につけた瞬間、まず素材の心地良さを実感する。プレミアムな肌触りのシーアイランドコットンに、通気性に優れたセルラー・ワープコットン、強度と快適さを備えたストレッチコットンなど、それぞれに持ち味のある素材は、どれも良質な原材料と手間ひまをかけた加工にこだわったものばかりだ。
 代表格であるメンズのボクサーショーツは、1940年代からのデザインと仕様を保持しながら、細身のトラウザーズにも合うサイズ感と締めつけのない作りを実現。ウィメンズアイテムにはフラットシームや細めのストラップなど、リラックスして着られるための配慮が。素材とシルエット、縫製が三位一体となって心地良さを叶えている。

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[P26 LEFT] BOXER SHORTS: 5,500YEN (EACH)
[P26 RIGHT](TOP) LOW WAIST TRUNKS: 5,500YEN, (BOTTOM) ONE-BUTTON SHORTS: 5,500YEN
[P27 LEFT] CAMI TOP: 6,000YEN,  SHORTS: 5,500YEN
[P27 RIGHT] BRALETTE: 6,000YEN,  SHORTS: 4,000YEN

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THE FACTORY IN LONG EATON

サンスペルのウェアが生まれる場所、ロングイートンのファクトリーとオフィスを訪ねて。作り手のたしかな思いとこだわりを見つけた。

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THE FACTORY IN LONG EATON

サンスペルのウェアが生まれる場所、ロングイートンのファクトリーとオフィスを訪ねて。作り手のたしかな思いとこだわりを見つけた。

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MAKE LUXURY

最上の着心地のために

 ロンドンから列車で北へ約1時間半、サンスペルのファクトリーはダービーシャー州のロングイートンという街にある。広大なアッテンボロー自然保護区に程近く、トレント川の流れるこの地域は、その豊かな水源から産業革命の頃より繊維産業が盛んで、サンスペルは1930年代の移転以来、この地で生産を行っている。
 レンガ造りの三角屋根が連なるファクトリーの入口には、かつての社名「Sunspel Menswear Ltd.」のままの看板が掲げられ、同色のドアとともに私たちを迎えてくれた。小さなレセプションの奥に作業場、そこから続く生地のストックルームを抜けるとデザインやパターン製作を手がけるオフィス棟が。ファクトリーでは現在約50名が働き、生地のカット〜縫製〜アイロンがけ〜包装までが行われている。案内してくれたのは工場長のジョン。工場の管理のほか、素材の買いつけや倉庫業務なども取り仕切る彼は、今年で勤続17年。「今ではすべてがデータで管理されているけれど、私が働きはじめた頃はPCはたった1台。ほとんどのことはノートに手書きしていたよ」と当時を振り返る。サンスペルでは正確な生産プランが徹底されており、かつての手書きノートの時代からそれは変わっていない。たしかな供給のために、一日にどれだけ作れるか、そのためには各工程にどれだけの時間と人員が必要かを計算し、プランニング。オペレーション内容や結果は工場内に貼り出され、すべての従業員が全体の流れを把握できるようになっている。ジョン曰く「予定に沿ってきちんと仕事を進めていく姿勢は、素晴らしい品質にも繋がるんだよ」。
 その品質の管理も徹底している。作業中、素材は工程ごとに袋にまとめて移動され、ホコリや汚れ、他製品の混入を防止。それも前の素材の色や繊維がつかないよう、使うのは一回きりだ。ミシンの針も最低週1回は交換し、縫い目が粗くならないよう注意が払われている。品質管理担当者が工程ごとに製品をランダムにピックアップし、仕上がりをチェック。生地にキズやムラがないかも随時確認するのだそう。寸法に関しては、アイロンがけと包装の段階でのダブルチェック。こうして、ようやく検品済みのシールが貼られる。ちなみにシールに書かれているのは担当者のファーストネーム。緻密なオペレーションはもちろんだが、こんな作り手を意識させる部分も、着る人を心地良くさせる理由のひとつかもしれない。

[P30]上: オフィス棟の1階に掲げられているオブジェは、かつてアイロンがけのために使用されていた木枠。
下: さまざまなミシンが並ぶ作業場。カットを終えた生地が、ここでいくつもの工程を経て縫われていく。

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MAKE LUXURY

最上の着心地のために

 ロンドンから列車で北へ約1時間半、サンスペルのファクトリーはダービーシャー州のロングイートンという街にある。広大なアッテンボロー自然保護区に程近く、トレント川の流れるこの地域は、その豊かな水源から産業革命の頃より繊維産業が盛んで、サンスペルは1930年代の移転以来、この地で生産を行っている。
 レンガ造りの三角屋根が連なるファクトリーの入口には、かつての社名「Sunspel Menswear Ltd.」のままの看板が掲げられ、同色のドアとともに私たちを迎えてくれた。小さなレセプションの奥に作業場、そこから続く生地のストックルームを抜けるとデザインやパターン製作を手がけるオフィス棟が。ファクトリーでは現在約50名が働き、生地のカット〜縫製〜アイロンがけ〜包装までが行われている。案内してくれたのは工場長のジョン。工場の管理のほか、素材の買いつけや倉庫業務なども取り仕切る彼は、今年で勤続17年。「今ではすべてがデータで管理されているけれど、私が働きはじめた頃はPCはたった1台。ほとんどのことはノートに手書きしていたよ」と当時を振り返る。サンスペルでは正確な生産プランが徹底されており、かつての手書きノートの時代からそれは変わっていない。たしかな供給のために、一日にどれだけ作れるか、そのためには各工程にどれだけの時間と人員が必要かを計算し、プランニング。オペレーション内容や結果は工場内に貼り出され、すべての従業員が全体の流れを把握できるようになっている。ジョン曰く「予定に沿ってきちんと仕事を進めていく姿勢は、素晴らしい品質にも繋がるんだよ」。
 その品質の管理も徹底している。作業中、素材は工程ごとに袋にまとめて移動され、ホコリや汚れ、他製品の混入を防止。それも前の素材の色や繊維がつかないよう、使うのは一回きりだ。ミシンの針も最低週1回は交換し、縫い目が粗くならないよう注意が払われている。品質管理担当者が工程ごとに製品をランダムにピックアップし、仕上がりをチェック。生地にキズやムラがないかも随時確認するのだそう。寸法に関しては、アイロンがけと包装の段階でのダブルチェック。こうして、ようやく検品済みのシールが貼られる。ちなみにシールに書かれているのは担当者のファーストネーム。緻密なオペレーションはもちろんだが、こんな作り手を意識させる部分も、着る人を心地良くさせる理由のひとつかもしれない。

[P30]上: オフィス棟の1階に掲げられているオブジェは、かつてアイロンがけのために使用されていた木枠。
下: さまざまなミシンが並ぶ作業場。カットを終えた生地が、ここでいくつもの工程を経て縫われていく。

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ファクトリー周辺には豊かな自然が広がる。地元の人々が散策を楽しむ、アッテンボロー自然保護区。

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ファクトリー周辺には豊かな自然が広がる。地元の人々が散策を楽しむ、アッテンボロー自然保護区。

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卓越した素材と、作り手の繊細な心がけが
最高級のコンフォートウェアに繋がっている

 ファクトリーを案内しながら「デビーはケーキ作りが得意なんだよ」とジョンはスタッフのパーソナリティについても教えてくれた。従業員は皆がこの周辺に住まい、親子2世代で働く人もいて、とても近しい関係。ストイックにもの作りが行われる一方で、前述の名前入りシールしかり、このファクトリーでは人の温かみや思いが至るところで感じられる。
「たくさん作るため今より生産スピードを上げることも可能です。だけど、何より大切にしているのは質。ここでは皆がそれを十分に理解している。また、我々は技術以外の部分にも配慮しています。働く環境を心地良く整えることで、それが製品の良さに反映されるはず」。
 その言葉は、二つのこだわりを聞いて腑に落ちた。一つ目は、ファクトリー内を清潔で整頓された状態に保つこと。繊維が多く舞う空間だけに、清掃はお昼休みも含めて一日2回。縫製師は終業時、きれいに机を拭いてミシンに油を差す。その油が落ちて素材を汚さないよう針下にはハギレを置き、翌朝には試し縫いをして汚れがないことを確認してから作業をスタート。彼らが、素材をいかに大切にしているかがわかるだろう。さらに照明上など細かい部分の掃除や、壁の塗り替えなどのメンテナンスもまめに行われている。
 二つ目は、工場スタッフの週4日勤務体制。これは数年前から実施されている制度で、金曜日を休日とし、スタッフ自身や家族のための時間をより持てるようにしている。プライベートの質も製品のクオリティに繋がると考えたのだ。
「整理整頓を心がけるのは昔からの慣習です。ものを作る場所がきれいでなければ、作るものもいいかげんに見えてしまう。スタッフも自分の時間が充実することで仕事へのモチベーションが高まります。技術はもちろん大切ですが、それ以前に人や会社として正しくあることが、良いものを生み出し、結果、服を着るカスタマーを幸せにするのだと思います」。
 生地のバイイングもすれば、事務作業もこなし、トローリーの運転を手伝うことも。いろんな仕事をするが、とにかく人と一緒に働くことが楽しいと言うジョン。他のスタッフもとにかくフレンドリーで明るいのが印象的なファクトリーだった。サンスペルのウェアに感じる素晴らしさは、素材のクオリティと熟練の技術に加え、働く人々の愛情やプライドが詰まっているからこそだろう。

[P35]左上: サンスペル社や生産プロセスについて丁寧に説明してくれた工場長ジョン。
右上: パターンをもとに生地をカットする作業。カッターの刃は1回切るごとに研ぎ直す。
左下: 縫製師により各パーツが縫い合わされていく。出来上がると袋詰めして次の工程へ。
右下: 製品の元となるパターン。ここからすべてのアイテムが作られていく。

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卓越した素材と、作り手の繊細な心がけが
最高級のコンフォートウェアに繋がっている

 ファクトリーを案内しながら「デビーはケーキ作りが得意なんだよ」とジョンはスタッフのパーソナリティについても教えてくれた。従業員は皆がこの周辺に住まい、親子2世代で働く人もいて、とても近しい関係。ストイックにもの作りが行われる一方で、前述の名前入りシールしかり、このファクトリーでは人の温かみや思いが至るところで感じられる。
「たくさん作るため今より生産スピードを上げることも可能です。だけど、何より大切にしているのは質。ここでは皆がそれを十分に理解している。また、我々は技術以外の部分にも配慮しています。働く環境を心地良く整えることで、それが製品の良さに反映されるはず」。
 その言葉は、二つのこだわりを聞いて腑に落ちた。一つ目は、ファクトリー内を清潔で整頓された状態に保つこと。繊維が多く舞う空間だけに、清掃はお昼休みも含めて一日2回。縫製師は終業時、きれいに机を拭いてミシンに油を差す。その油が落ちて素材を汚さないよう針下にはハギレを置き、翌朝には試し縫いをして汚れがないことを確認してから作業をスタート。彼らが、素材をいかに大切にしているかがわかるだろう。さらに照明上など細かい部分の掃除や、壁の塗り替えなどのメンテナンスもまめに行われている。
 二つ目は、工場スタッフの週4日勤務体制。これは数年前から実施されている制度で、金曜日を休日とし、スタッフ自身や家族のための時間をより持てるようにしている。プライベートの質も製品のクオリティに繋がると考えたのだ。
「整理整頓を心がけるのは昔からの慣習です。ものを作る場所がきれいでなければ、作るものもいいかげんに見えてしまう。スタッフも自分の時間が充実することで仕事へのモチベーションが高まります。技術はもちろん大切ですが、それ以前に人や会社として正しくあることが、良いものを生み出し、結果、服を着るカスタマーを幸せにするのだと思います」。
 生地のバイイングもすれば、事務作業もこなし、トローリーの運転を手伝うことも。いろんな仕事をするが、とにかく人と一緒に働くことが楽しいと言うジョン。他のスタッフもとにかくフレンドリーで明るいのが印象的なファクトリーだった。サンスペルのウェアに感じる素晴らしさは、素材のクオリティと熟練の技術に加え、働く人々の愛情やプライドが詰まっているからこそだろう。

[P35]左上: サンスペル社や生産プロセスについて丁寧に説明してくれた工場長ジョン。
右上: パターンをもとに生地をカットする作業。カッターの刃は1回切るごとに研ぎ直す。
左下: 縫製師により各パーツが縫い合わされていく。出来上がると袋詰めして次の工程へ。
右下: 製品の元となるパターン。ここからすべてのアイテムが作られていく。

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STORES IN LONDON

佇まいに一貫したコンセプトを持ちながら、場所によりそれぞれの個性があるロンドンのストア。代表的な3店舗とそこで働く人々を紹介。

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STORES IN LONDON

佇まいに一貫したコンセプトを持ちながら、場所によりそれぞれの個性があるロンドンのストア。代表的な3店舗とそこで働く人々を紹介。

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STORES IN LONDON

佇まいに一貫したコンセプトを持ちながら、場所によりそれぞれの個性があるロンドンのストア。代表的な3店舗とそこで働く人々を紹介。

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SUNSPEL MARYLEBONE
サンスペル メリルボーン

 メリルボーンは賑やかなロンドンの中心地。周囲にはラグジュアリーブランドや高級ホテルが並ぶ華やかなエリアだが、このチルテンストリートは専門店が多く、落ち着いた雰囲気だ。ここはもともとメンズのみを扱う店舗だったが、ウィメンズ人気の拡大とともに増床し、現在では男女両コレクションを展開。入ってすぐにメンズフロア、左奥に進むとウィメンズフロアがある。たくさんの窓から差し込む優しい光が印象的な空間で、ある窓からは地下にあるロンドンオフィスの様子も垣間見られた。
「サンスペルのシンプルさや美的感覚、そしてガーメントの品質が好き」と語るのは2年前からここで働くスタッフのアビ。見事な商品知識をもとに質問にもハキハキと答えてくれる彼女。ショップスタッフとはブランドを代表する仕事ゆえ、商品についてよく知っていることがなにより大切だと考えている。
「サンスペルはお店のスタッフを工場に招き、生産工程の説明や品質管理へのこだわりを私たちにしっかり理解させてくれるんです。ブランドの理念にもすごく共感します。そしてイギリスの伝統を継承しながら、今も自国でもの作りをしているのはとても素晴らしいことだと思っています」。

11,13-15 Chiltern Street, London, W1U 7PG
+44 (0) 207 009 0650

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SUNSPEL MARYLEBONE
サンスペル メリルボーン

 メリルボーンは賑やかなロンドンの中心地。周囲にはラグジュアリーブランドや高級ホテルが並ぶ華やかなエリアだが、このチルテンストリートは専門店が多く、落ち着いた雰囲気だ。ここはもともとメンズのみを扱う店舗だったが、ウィメンズ人気の拡大とともに増床し、現在では男女両コレクションを展開。入ってすぐにメンズフロア、左奥に進むとウィメンズフロアがある。たくさんの窓から差し込む優しい光が印象的な空間で、ある窓からは地下にあるロンドンオフィスの様子も垣間見られた。
「サンスペルのシンプルさや美的感覚、そしてガーメントの品質が好き」と語るのは2年前からここで働くスタッフのアビ。見事な商品知識をもとに質問にもハキハキと答えてくれる彼女。ショップスタッフとはブランドを代表する仕事ゆえ、商品についてよく知っていることがなにより大切だと考えている。
「サンスペルはお店のスタッフを工場に招き、生産工程の説明や品質管理へのこだわりを私たちにしっかり理解させてくれるんです。ブランドの理念にもすごく共感します。そしてイギリスの伝統を継承しながら、今も自国でもの作りをしているのはとても素晴らしいことだと思っています」。

11,13-15 Chiltern Street, London, W1U 7PG
+44 (0) 207 009 0650

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SUNSPEL SHOREDITCH
サンスペル ショーディッチ

 若者を中心に人気のイーストエリアの代名詞・ショーディッチ。サンスペルのあるレッドチャーチストリートは、数々のファッションブランドやインディペンデントなショップが軒を連ね、多くの観光客が訪れるこの地区でも特に人気のスポットだ。店構えは他と同じでも、さまざまな人種やカルチャーが混じり合う街ゆえに、この店舗にはどこかカジュアルなムードが漂う。スタッフの一人、ルイーズは2年前からこの店に立っている。
「サンスペルは父や祖父も着ていたし、多くのエピソードも含め広く知られている存在。私もはじめてTシャツを買ったとき、素材と美的センスにとても感動したことを覚えています。工場で製品が出来上がる様子を見せてもらったのも、働くうえですごく貴重な経験になったわ。ここへ来るお客様は、ベーシックを大切にする人たちだから、商品についてより正しく理解してもらえるよう心がけています」。

5-7 Redchurch Street, London, E2 7DJ
+44 (0) 207 739 9729

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SUNSPEL NOTTING HILL
サンスペル ノッティングヒル

 一本先の通りは観光名所であるポートベローマーケット、逆サイドは閑静な高級住宅街。
「ノッティングヒルはいろんな人たちが集まるすごく面白い街。ここでは、アーティスト的なローファイなものと、ラグジュアリーなものが混じり合いながら共存しているんです」。
 ショップ周辺の土地柄について、スタッフのザリーナはそう説明してくれた。この店舗は、高い天井と奥のディスプレイまで見渡せる気持ちの良い抜け感が特徴。東京の表参道店はこの店の仕様をもとに作られている。
「ベーシックだから着る人の個性でコーディネートできるの。私はメンズのサイズ感も好きなので、ウィメンズとミックスして楽しんでいます」。
 現在ファッションを学んでいるという彼女にとって、サンスペルのクオリティと伝統、普遍性はもちろん、スタイリングの自由度も大きな魅力なのだという。

23 Kensington Park Road, London, W11 2EU
+44 (0) 207 221 7059

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SUNSPEL SHOREDITCH
サンスペル ショーディッチ

 若者を中心に人気のイーストエリアの代名詞・ショーディッチ。サンスペルのあるレッドチャーチストリートは、数々のファッションブランドやインディペンデントなショップが軒を連ね、多くの観光客が訪れるこの地区でも特に人気のスポットだ。店構えは他と同じでも、さまざまな人種やカルチャーが混じり合う街ゆえに、この店舗にはどこかカジュアルなムードが漂う。スタッフの一人、ルイーズは2年前からこの店に立っている。
「サンスペルは父や祖父も着ていたし、多くのエピソードも含め広く知られている存在。私もはじめてTシャツを買ったとき、素材と美的センスにとても感動したことを覚えています。工場で製品が出来上がる様子を見せてもらったのも、働くうえですごく貴重な経験になったわ。ここへ来るお客様は、ベーシックを大切にする人たちだから、商品についてより正しく理解してもらえるよう心がけています」。

5-7 Redchurch Street, London, E2 7DJ
+44 (0) 207 739 9729


SUNSPEL NOTTING HILL
サンスペル ノッティングヒル

 一本先の通りは観光名所であるポートベローマーケット、逆サイドは閑静な高級住宅街。
「ノッティングヒルはいろんな人たちが集まるすごく面白い街。ここでは、アーティスト的なローファイなものと、ラグジュアリーなものが混じり合いながら共存しているんです」。
 ショップ周辺の土地柄について、スタッフのザリーナはそう説明してくれた。この店舗は、高い天井と奥のディスプレイまで見渡せる気持ちの良い抜け感が特徴。東京の表参道店はこの店の仕様をもとに作られている。
「ベーシックだから着る人の個性でコーディネートできるの。私はメンズのサイズ感も好きなので、ウィメンズとミックスして楽しんでいます」。
 現在ファッションを学んでいるという彼女にとって、サンスペルのクオリティと伝統、普遍性はもちろん、スタイリングの自由度も大きな魅力なのだという。

23 Kensington Park Road, London, W11 2EU
+44 (0) 207 221 7059

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TALK ABOUT SUNSPEL

品質、デザイン、もの作りの背景......良いものには人を惹きつけるストーリーがある。「着ること」の識者に聞いた、サンスペルという存在。

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TALK ABOUT SUNSPEL

品質、デザイン、もの作りの背景......良いものには人を惹きつけるストーリーがある。「着ること」の識者に聞いた、サンスペルという存在。

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HIROFUMI KURINO
栗野 宏文
ユナイデッドアローズ クリエイティブディレクション担当 上級顧問

自らの得意とするものを大切に
さらに細やかな追求を続けていってほしい

サンスペルとの出合いは?
「存在はもう40年ほど前から知っていましたし、長年愛用したアイテムもあります。当時はめずらしかったコットンのタートルネックで、5枚ほどまとめ買いしたものを20年以上、縫い目がだめになるまで着ていました。我ながらよくぞここまで着たと思うし、これだけ持つ生地も見事ですね」

ブランドについてどんな印象をお持ちですか。
「質実剛健な英国のなかでも、自社製品を自社工場で作り続けている希少な会社。目の届く範囲でもの作りができるのはとても大切なことで、従業員にとっても誇りになるし、出来上がるものにも魂が入ります。昨年までの英国の企画者も知っていますが、真面目だし、もの作りに熱心な人が集う。そんな気概が製品に繋がっているのでしょう。また、良い意味で地味なところも魅力なのだと思います。サンスペルはファッションアイテムではなく、生活に根づき、暮らしをともにする日常のおしゃれ着。生活者が同じものを買い続ける、優れた日用品のような存在ではないでしょうか」

サンスペルをはじめ、栗野さんが共感を抱くものの共通点とは?
「軸がブレていないこと。自分もUAの経営者の一員だったのでその大切さを知っていますし、最終的にはそういう人やものが支持される。幸いに、最近は日本を筆頭に世界がその傾向にありますね。ものを買う基準は安さや便利さがすべてではなく、例えばオーダー品なら完成を待つ楽しさや長年使う喜びを人々がより意識しはじめている」

もの選びの際、何を大切にしていますか?
「僕は服を作れるデザイナーではないので、バイイングの際もプライベートでも、生活者としての実感値と責任感でもの選びをします。そして買っているのは、真面目に、まっとうに作られたものが中心。それらには愛着がわくし、使う価値がある。愛着って、愛して着ると書くでしょう。そういう価値観でこれからも生きていきたいと思います」

これからのサンスペルに望むことは。
「基本を忘れず、道を究めていってほしいです。例えば代表的なTシャツも、ネックバンドの太さやステッチなど、とても細かいところをとことん追求していくような。もの作りにおいては、そんな姿勢が生命線になると思うのです。一品しかメニューのない老舗の親子丼屋さんのように、自分たちの核となるものを磨いていく、サンスペルにはそんなふうに残っていってほしいですね」

PROFILE: 1989年、株式会社ユナイテッドアローズの設立に参画。現在は同社の上級顧問としてクリエイティブディレクションを担当。

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HIROFUMI KURINO
栗野 宏文
ユナイデッドアローズ クリエイティブディレクション担当 上級顧問

自らの得意とするものを大切に
さらに細やかな追求を続けていってほしい

サンスペルとの出合いは?
「存在はもう40年ほど前から知っていましたし、長年愛用したアイテムもあります。当時はめずらしかったコットンのタートルネックで、5枚ほどまとめ買いしたものを20年以上、縫い目がだめになるまで着ていました。我ながらよくぞここまで着たと思うし、これだけ持つ生地も見事ですね」

ブランドについてどんな印象をお持ちですか。
「質実剛健な英国のなかでも、自社製品を自社工場で作り続けている希少な会社。目の届く範囲でもの作りができるのはとても大切なことで、従業員にとっても誇りになるし、出来上がるものにも魂が入ります。昨年までの英国の企画者も知っていますが、真面目だし、もの作りに熱心な人が集う。そんな気概が製品に繋がっているのでしょう。また、良い意味で地味なところも魅力なのだと思います。サンスペルはファッションアイテムではなく、生活に根づき、暮らしをともにする日常のおしゃれ着。生活者が同じものを買い続ける、優れた日用品のような存在ではないでしょうか」

サンスペルをはじめ、栗野さんが共感を抱くものの共通点とは?
「軸がブレていないこと。自分もUAの経営者の一員だったのでその大切さを知っていますし、最終的にはそういう人やものが支持される。幸いに、最近は日本を筆頭に世界がその傾向にありますね。ものを買う基準は安さや便利さがすべてではなく、例えばオーダー品なら完成を待つ楽しさや長年使う喜びを人々がより意識しはじめている」

もの選びの際、何を大切にしていますか?
「僕は服を作れるデザイナーではないので、バイイングの際もプライベートでも、生活者としての実感値と責任感でもの選びをします。そして買っているのは、真面目に、まっとうに作られたものが中心。それらには愛着がわくし、使う価値がある。愛着って、愛して着ると書くでしょう。そういう価値観でこれからも生きていきたいと思います」

これからのサンスペルに望むことは。
「基本を忘れず、道を究めていってほしいです。例えば代表的なTシャツも、ネックバンドの太さやステッチなど、とても細かいところをとことん追求していくような。もの作りにおいては、そんな姿勢が生命線になると思うのです。一品しかメニューのない老舗の親子丼屋さんのように、自分たちの核となるものを磨いていく、サンスペルにはそんなふうに残っていってほしいですね」

PROFILE: 1989年、株式会社ユナイテッドアローズの設立に参画。現在は同社の上級顧問としてクリエイティブディレクションを担当。

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NAOKO TSUJI
辻 直子
スタイリスト

面の美しいサンスペルのTシャツは
女性らしく、きれいに着こなしたくなります

サンスペルを知ったきっかけは?
「もう10年以上前。友人からサンスペルという存在を知り、当時の日本ではまだ取り扱いが少なかったので、ロンドンのショップでよく購入していました。オーセンティックなTシャツって、特に女性の間ではトレンドなどもあり日本ではなかなか定着しなかったアイテムです。私もそれまではいろんなタイプを着てきましたが、Tシャツ=カジュアルという概念があったので、サンスペルの生地の質感、細幅のリム、シルエットはとても新鮮で、コンサバティブなものが好きな私にフィットしました。いろいろ着尽くしたタイミングで出合ったのも大きかったです。それ以前の私では、このきれいな佇まいの服を着こなせなかったかもしれません」

愛用しているアイテムは? また、普段はどのように着ていますか。
「ベーシックなTシャツを白と黒、それぞれサイズ違いで持っています。つややかで面のきれいな生地なので、シャツのような役割も担ってくれる存在。例えば、ブラウスまでかしこまりたくはないけど、コットンのシャツでは違うかな、という場合に活躍してくれます。だからこそ着崩すことはほとんどしませんね。タイトなスカートやピンヒールに合わせたくなる。そう、サンスペルは貴重な"ヒールに似合うTシャツ"なんです」

ラフに着られるものではない?
「そうですね。Tシャツってシンプルゆえにごまかしがきかない。さらに、数あるTシャツのなかでもサンスペルは私にとってとても女らしいアイテムですから。例えば忙しくて顔が疲れていたりすると、このきれいな質感は似合わないんです」

ご自身にとって、サンスペルの最大の魅力はどんなところですか。
「やはり品質の素晴らしさ。何度洗濯をしても、白が白いままで、型崩れもしないし、きれいが持続するクオリティはさすがです。それを実感するたびに買って良かったと思います。それと、これは感覚的なものですが、伝統のある英国ブランドらしい、地に足がついている雰囲気が好き。表層的ではない奥行きのある歴史にも興味をそそられます。一言でいうと、自分が共感できる存在なのでしょうね。サンスペルはすごくシンプル、それゆえに似たものはたくさんありますが、代わりは決してきかない。サンスペルを身につけることはもちろんファッションであり、ブランドへ共感しています、という自分の意思表示でもあるんです」

PROFILE: 多くの女性誌をはじめ、著名人のスタイリングやブランドディレクションも手がける。

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NAOKO TSUJI
辻 直子
スタイリスト

面の美しいサンスペルのTシャツは
女性らしく、きれいに着こなしたくなります

サンスペルを知ったきっかけは?
「もう10年以上前。友人からサンスペルという存在を知り、当時の日本ではまだ取り扱いが少なかったので、ロンドンのショップでよく購入していました。オーセンティックなTシャツって、特に女性の間ではトレンドなどもあり日本ではなかなか定着しなかったアイテムです。私もそれまではいろんなタイプを着てきましたが、Tシャツ=カジュアルという概念があったので、サンスペルの生地の質感、細幅のリム、シルエットはとても新鮮で、コンサバティブなものが好きな私にフィットしました。いろいろ着尽くしたタイミングで出合ったのも大きかったです。それ以前の私では、このきれいな佇まいの服を着こなせなかったかもしれません」

愛用しているアイテムは? また、普段はどのように着ていますか。
「ベーシックなTシャツを白と黒、それぞれサイズ違いで持っています。つややかで面のきれいな生地なので、シャツのような役割も担ってくれる存在。例えば、ブラウスまでかしこまりたくはないけど、コットンのシャツでは違うかな、という場合に活躍してくれます。だからこそ着崩すことはほとんどしませんね。タイトなスカートやピンヒールに合わせたくなる。そう、サンスペルは貴重な"ヒールに似合うTシャツ"なんです」

ラフに着られるものではない?
「そうですね。Tシャツってシンプルゆえにごまかしがきかない。さらに、数あるTシャツのなかでもサンスペルは私にとってとても女らしいアイテムですから。例えば忙しくて顔が疲れていたりすると、このきれいな質感は似合わないんです」

ご自身にとって、サンスペルの最大の魅力はどんなところですか。
「やはり品質の素晴らしさ。何度洗濯をしても、白が白いままで、型崩れもしないし、きれいが持続するクオリティはさすがです。それを実感するたびに買って良かったと思います。それと、これは感覚的なものですが、伝統のある英国ブランドらしい、地に足がついている雰囲気が好き。表層的ではない奥行きのある歴史にも興味をそそられます。一言でいうと、自分が共感できる存在なのでしょうね。サンスペルはすごくシンプル、それゆえに似たものはたくさんありますが、代わりは決してきかない。サンスペルを身につけることはもちろんファッションであり、ブランドへ共感しています、という自分の意思表示でもあるんです」

PROFILE: 多くの女性誌をはじめ、著名人のスタイリングやブランドディレクションも手がける。

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SUNSPEL OMOTESANDO
サンスペル 表参道

 2016年6月にオープンした日本初となる路面店。ブランドカラーであるグレーの外壁、ヘリンボーンの木床、ウィンドウに飾られたグリーン、白木の什器など、本国のストアデザインがそのまま表現された開放的で明るい空間だ。一歩足を踏み入れれば、サンスペルの世界観をたしかに感じとれるはず。店内にはメンズとウィメンズコレクション、そしてアンダーウェアが展開され、フィッティングルームのスペースも広々。表参道から一本入った閑静なエリアにあることもあり、ゆったりとした気分でショッピングを楽しめる。ウェア以外のシューズ、小物や、名釜リーチ・ポタリーとのオリジナルコレクションも取り扱う。レジ奥の「ライトボックス」と呼ばれる場所に掲げられたランドスケープ写真やかつての広告ビジュアルのポスターなど、ディスプレイも隠れた見どころ。

東京都渋谷区神宮前5丁目9番3号
03 3406 7377

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SUNSPEL TOKYU PLAZA GINZA
サンスペル 東急プラザ銀座

表参道より3ヶ月ほど早くオープンした記念すべき日本第1号店。銀座というハイクラスな場所で、モダンで高品質なウェアを取り揃える。

東京都中央区銀座5丁目2番1号
東急プラザ銀座3階
03 3572 5722


SUNSPEL GRAND FRONT OSAKA
サンスペル グランフロント大阪

梅田のランドマーク・グランフロントにあるサンスペルの関西初であり唯一のショップ。モダンな外観が存在感のある店構え。1階にありアクセスもしやすい。

大阪府大阪市北区大深町4番20号
グランフロント大阪南館1階
06 6131 7921

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SUNSPEL OMOTESANDO
サンスペル 表参道

 2016年6月にオープンした日本初となる路面店。ブランドカラーであるグレーの外壁、ヘリンボーンの木床、ウィンドウに飾られたグリーン、白木の什器など、本国のストアデザインがそのまま表現された開放的で明るい空間だ。一歩足を踏み入れれば、サンスペルの世界観をたしかに感じとれるはず。店内にはメンズとウィメンズコレクション、そしてアンダーウェアが展開され、フィッティングルームのスペースも広々。表参道から一本入った閑静なエリアにあることもあり、ゆったりとした気分でショッピングを楽しめる。ウェア以外のシューズ、小物や、名釜リーチ・ポタリーとのオリジナルコレクションも取り扱う。レジ奥の「ライトボックス」と呼ばれる場所に掲げられたランドスケープ写真やかつての広告ビジュアルのポスターなど、ディスプレイも隠れた見どころ。

東京都渋谷区神宮前5丁目9番3号
03 3406 7377


SUNSPEL TOKYU PLAZA GINZA
サンスペル 東急プラザ銀座

表参道より3ヶ月ほど早くオープンした記念すべき日本第1号店。銀座というハイクラスな場所で、モダンで高品質なウェアを取り揃える。

東京都中央区銀座5丁目2番1号
東急プラザ銀座3階
03 3572 5722


SUNSPEL GRAND FRONT OSAKA
サンスペル グランフロント大阪

梅田のランドマーク・グランフロントにあるサンスペルの関西初であり唯一のショップ。モダンな外観が存在感のある店構え。1階にありアクセスもしやすい。

大阪府大阪市北区大深町4番20号
グランフロント大阪南館1階
06 6131 7921

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STORES

UK

MARYLEBONE
11, 13-15 Chiltern Street, London, W1U 7PG

NOTTING HILL
23 Kensington Park Road, London, W11 2EU

PICCADILLY
21a Jermyn Street, London, SW1Y 6LT

SHOREDITCH
5, 7 Redchurch Street, London, E2 7DJ

SOHO
40 Old Compton Street, London, W1D 4TU

GERMANY

BERLIN
Alte Schönhauser Straße 41, Mitte, 10119 Berlin, Germany

PRODUCED BY KINFOLK JAPAN

Photography: Parker Fitzgerald (RANSOM)[COVER, P8, 28-41]
Hideaki Hamada (THYMON)[P10-27]
Kaori Ito (The VOICE)[P43, P48-49]
Tohru Yuasa[P44-47]
Styling: Yuta Kotani[P10-23]
Hair: Show Fujimoto (S-14)[P10-23]
Make-up: Kie Kiyohara (beauty direction)[P10-23]
Models: Mark (Image), Kat (Wild Flower)[P10-23]
Art Direction: Goshi Sato (OFFS)
Coordination & Editing: Maki Sekine (The VOICE)

SUNSPEL

2-1-1 SHIBUYA SHIBUYA-KU
TOKYO 150-0002
03 5539 2601

www.sunspel.jp

※すべて消費税抜きの価格で表示しています。

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STORES

UK

MARYLEBONE
11, 13-15 Chiltern Street, London, W1U 7PG

NOTTING HILL
23 Kensington Park Road, London, W11 2EU

PICCADILLY
21a Jermyn Street, London, SW1Y 6LT

SHOREDITCH
5, 7 Redchurch Street, London, E2 7DJ

SOHO
40 Old Compton Street, London, W1D 4TU

GERMANY

BERLIN
Alte Schönhauser Straße 41, Mitte, 10119 Berlin, Germany

PRODUCED BY KINFOLK JAPAN

Photography: Parker Fitzgerald (RANSOM)[COVER, P8, 28-41]
Hideaki Hamada (THYMON)[P10-27]
Kaori Ito (The VOICE)[P43, P48-49]
Tohru Yuasa[P44-47]
Styling: Yuta Kotani[P10-23]
Hair: Show Fujimoto (S-14)[P10-23]
Make-up: Kie Kiyohara (beauty direction)[P10-23]
Models: Mark (Image), Kat (Wild Flower)[P10-23]
Art Direction: Goshi Sato (OFFS)
Coordination & Editing: Maki Sekine (The VOICE)

SUNSPEL

2-1-1 SHIBUYA SHIBUYA-KU
TOKYO 150-0002
03 5539 2601

www.sunspel.jp

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