スタジオ ニコルソン創設者、
「ニック・ウェイクマン」インタビュー

2021年6月8日

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スタジオ ニコルソンとのコラボレーション発表に合わせて、
ブランド創設者のニック・ウェイクマンにインタビューを行いました。

サンスペルとスタジオ ニコルソンのコラボレーションでは、私たちの生地に関する専門知識と、スタジオ ニコルソンのモダンでリラックスしたシルエットを組み合わせました。ワードローブの定番である パーカースウェットシャツトラックパンツなどを、よりルーズなフィット感で再構築するとともに、コットンフリースやコンフォートストレッチジャージなどの新しい素材を開発し、とても考え抜かれ作り込まれたコレクションが完成しました。

サンスペルとのコラボレーションは、ニック自身の素材に対する思い入れから、当然の成り行きだったと語るスタジオ ニコルソンの創設者ニック・ウェイクマンと、プロセスの一環として打ち合わせが持たれました。今回、ニック・ウェイクマンにインタビューを行い、彼女のインスピレーション、コラボレーションの背景にあるアイディア、そして日本建築への愛について語ってもらいました。

スタジオ ニコルソンの服を初めて見る人にどのようにブランドを説明しますか?

機能的で現代的、そして遊び心があること、それがブランドとして大事にしている要素であり、全てのコレクションの基礎となっています。スタジオ ニコルソンの魅力は、日常的でありふれた衣服をとても美しく、完璧にモダンにすることにあると思います。

私はファンタジーよりも、普通でありふれたものにとても共感を覚えます。スタジオ ニコルソンでは、最高品質の生地を使って、日常的に着てもらえるウィメンズウェア、メンズウェア、アクセサリーを提案しています。

サンスペル社のどのような点に惹かれてコラボレーションを決めたのですか?

サンスペルには美しい英国の伝統的な物語があり、ジャージ素材も最高の物を使用しています。スタジオ ニコルソンにとって、そんな専門家とチームを組むことは悩む必要もなく自然なことでした。

どのような考えをもってこのコレクションを作られたのでしょうか?

高い品質のジャージ素材を使い、ワードローブの中で明確な位置づけと目的を持ったカプセルコレクションを作りたいと思いました。布帛で服を作る時と同じように、高級感があり理想的なフィット感を追求し続ける姿勢をすべての要素に取り入れました。明確なシルエットで作り上げられ、上下セットで着ることの出来るようデザインされています。

あなたは以前、デザインプロセスを「すべては生地にある」と話されていました。生地への思い入れはどこから生まれたのでしょうか?

私の服は生まれた時から、母が作ってくれました。3歳になると自分の意見を持つようになり、6歳になると近所の生地屋さんで自分の欲しい生地や柄をはっきりと決めていました。私がアイディアを描いていると、母がそれを作ってくれたものです。母はインテリアデザイナーをしていたので、生地が本当に大好きで、それが私にも遺伝したのだと思います。私の生地へのこだわりと、メンズウェアのロジカルでクリーンな仕立てに魅せられたことが、スタジオ ニコルソンのウィメンズウェアの美学につながっていると思います。

服以外で、デザインのインスピレーションとなる物は何ですか?

建築からは常にインスピレーションを受けています。良い建築家の証は、自分が設計した建物に住む人々のことを本当に大切に考えているかということ。その点ではニーヴ・ブラウンが最高の建築家の一人だと思います。思いやり、美的バランス、そして技術的な工夫を兼ね備えたブラウンの公営住宅設計へのアプローチは、一般のロンドン市民のために美しく実用的な住宅と地域を創造するという意欲的なものでした。

ブラウンのビジョンを最もよく表しているのは、人間の本質的な欲求である「息のつけるスペース」を考えてデザインされた、有名なアレクサンドラ・エインズワースエステートです。私のコレクションでも、同じ事を実現したいと思っています。つまり一般の人々のために、息をつく余裕のある、美しく実用的な服を作りたいのです。スタジオ ニコルソン2021プレフォールコレクションは、「自由」に重点を置いています。レイヤーは最大限にゆったりとしたシルエットにカットされており、着る人に呼吸と自己表現の余地を与えることで、ボリュームという言葉を再解釈しました。

この1年で、あなたの着こなしは変わりましたか?

スタジオ ニコルソンでは、誰のワードローブにも合うようなモダンな普段着を作ることを常に重要視してきたので、大きな変化はありませでした。今では、誰もが少しゆっくりとしたペースで生活し、自宅で仕事をすることが多くなっているので、これまで以上に普段着が重要視されています。

着心地がよく、スタイリッシュで、気軽に着こなすことが出来て、そして何よりも時代を超えて愛されるアイテムを身につけたいと言う思いは、メンズウェアにもウィメンズウェアにも共通しています。ニコルソンの考える人物像は、高品質の生地で作られた仕立ての良いタイムレスなアイテムを身につけることで、無理なく洗練された印象を与えたいと考えている人です。そこには常に繊細なエレガンスがあるのです。

スタジオ ニコルソンのコレクションは、日本で人気を得ています。日本のお客様の心に強く響く理由を教えていただけますか?

私は根からミニマリストで、私のデザインの多くは、ポストモダンの日本建築からインスピレーションを受けています。私が好きな建築家は安藤忠雄氏で、彼は空間の創造と保全を非常に重要視していますが、私もこの要素を作品に取り入れようとしています。スタジオ ニコルソンの服を着ることで、自由で力強い気持ちになってもらいたいと思っています。

私は自然と日本に親近感を持っています。秩序を重んじ、新旧の文化がぶつかり合っているところが好きなのです。日本のファッションデザイナーである山本耀司氏と川久保玲氏のクリエイティビティをとても尊敬しています。また、私は常に日本のテキスタイルや生地、特に日本のデニムにインスパイアされてきました。

現在、スタジオ ニコルソンの顧客層は、日本をはじめとする東アジアの国々が大きな割合を占めています。彼らは私たちのコレクションの品質の高さと、コレクションに取り入れられたユーモア感覚に共感してくれています。エレガントでありながら、遊び心のあるスタイルを彼らは理解してくれているようです。

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