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サンスペルを代表する素材について

150年以上前から、サンスペルは世界中に良質の原材料を求め最新の素材を開発してきました。
それぞれの素材は「Quality」(「Q」と略され)のあとに振られた番号で分類されています。

Q100 シーアイランドコットン
Sea Island Cotton

この非常に稀で貴重なコットンを扱うサンスペルの歴史は長く、19世紀に遡ります。現在シーアイランドコットンはカリブ海の島にあるいくつかの小規模農園から仕入れられており、特殊技術を持つスイスの紡績工場と協業してユニークなコットン生地が作られます。サンスペルのラグジュアリーなアンダーウェア、Tシャツ、シャツ、ポロシャツ、ニットなどを語るうえで、シーアイランドコットンは欠かせません。

Q82 スーピマコットンジャージー
Supima Cotton Jersey

サンスペルの「QUALITY 82」はユニークな良質のコットンジャージーで、英国製のクラシックTシャツに使われています。創業者のトーマス・ヒルが1800年代後半に世界初のラグジュアリーTシャツを作った際に開発された先駆的生地を継承する素材です。現在のQ82は超長綿スーピマコットンから作られています。私たちは特殊技術を持った紡績工と編立工と協業して、柔らかく軽量でありながら耐久性があって幾度もの洗濯に耐えられるコットンジャージーを作っています。これがまさにラグジュアリーでありながら日常着として使えて、長年の使用に耐えられる衣類に最適の生地なのです。

Q14 セルラー・ワープ
Cotton Cellular Warp

「QUALITY14」は1930年代に開発されました。サンスペルのオーナー、ピーター・ヒルがノッティンガムの伝統的なレース編み機を使って、セルラー・ワープ生地を開発しました。通気性に優れて涼しいだけでなく、独自の方法で糸が固定されているために生地は非常に強く耐久性があります。

Q75 ワープ・ニット
Cotton Warp Knit

サンスペルのアイコンであるリヴィエラ・ポロシャツは、ダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドが着用していることでも知られていますが、このポロシャツには「QUALITY 75」が使われています。軽量で通気性が良く、スーピマコットン100%、独自の技法で形状を保持できることが特徴です。

Q75は1955年にサンスペルのオーナー、ピーター・ヒルが休暇でフランスのリヴィエラを訪れた際に開発されました。ピケ素材で作られた伝統的なポロシャツは暑苦しく重いことに気づき、真夏の太陽の下でも快適に着られる生地を思いついたのです。ロングイートンに戻ってから、サンスペルのワープニットレース編み機を再開発して、ソフトで通気性の良い軽量なコットンメッシュを生み出しました。

ピーター・ヒルはこの生地を使って完成させた一着にリヴィエラ・ポロシャツと名づけました。こうしてサンスペルのアイコンが誕生したのです。