スーピマコットンの物語

2021年8月11日

サンスペルのクラシックTシャツをはじめとする
上質な天竺素材のコットンウェアには、スーピマコットンが使われています。
ここでは、この生地の特徴をご紹介します。

What is Supima cotton?
スーピマコットンとは?

コットンには様々な種類があり、その種類や品質によって大きな違いがあります。コットンの品質は繊維の長さによって決まり、繊維が長ければ長いほど品質は高くなります。いわゆる超長綿と呼ばれるものは、繊維が最も長いものを指しています。

ピマコットンは、オーストラリア、イスラエル、ペルー、アメリカで栽培されている、特に細い超長綿ですが、これは商標保護のない一般名称となり、スーピマはピマの中でも特に優れたアメリカ産の品種の商標名で、アメリカで栽培されている綿花のわずか3%、世界で栽培されている綿花の1%にも満たないのです。

スーピマの名を冠するためには、厳しい品質審査を通過しなければなりません。Gossypium barbadenseという綿花の球根から栽培されるスーピマは、繊維の長さが平均1.5インチ(38.1ミリメートル)で、他の種類の綿花の約2倍の長さがあります。

スーピマの特徴である強度、柔らかさ、保色性の高さが、見た目の美しさだけでなく、洗濯や着やすさも兼ね備えた衣類に最適な素材にするのです。

The Gossypium barbadense plant; Early days of Supima cotton in Arizona (Photo: Supima)

Origins of Supima cotton
スーピマコットンの由来

ピマという名前は、世界で最も上質なコットンを開発するための米国農務省のプログラムの一環として、この作物を栽培していたアメリカ先住民のピマ族に敬意を表し1910年に付けられました。

スーピマコットンとは、このプログラムの産物であり、その普及と保護のために1954年に設立された非営利団体の名称でもあります。世界のピマコットンは、他の品質の低いコットンと混紡されることがありますが、スーピマは100%アメリカで栽培された最高品質のピマである事を保証しています。

Traditional farming, 21st century technology
伝統的な農業と21世紀の技術

スーピマは、ピマコットンを専門に生産している米国の500程の家族経営の農場で栽培されています。そのほとんどがカリフォルニア州のサンフォーキンバレーにあり、残りはアリゾナ州、ニューメキシコ州、テキサス州に位置しています。これらの州はいずれも、アメリカのピマが必要とする高温で乾燥した砂漠気候であり、長期の生育期間とる事が出来るのが特徴となっています。

スーピマコットンを生産する農場の多くは、数世代にわたって同じ家族の手に委ねられています。現在の農家は、農業の歴史と伝統を誇りに思う一方で、革新的な取り組みを行っています。

スーピマの農場では、最新の土壌モニターやGPSを搭載したトラクターなど、世界でも最先端の技術を駆使した農作業が行われており、環境への影響を最小限に抑えながら最高品質の綿花を育てることを目指しています。

Supima cotton – sustainable, transparent and traceable
スーピマコットン – サステイナブル、透明性、トレーサビリティー

スーピマコットンは、エシカルかつ環境配慮された農業基準を維持するために、特に水効率と土壌の健全性に重点を置いて厳しく管理されています。

スーピマコットンの畑は、水を最大限に利用するためにレーザーで均され、土壌の水分を回復させ、土壌の健康を促進し、野生生物を活発にするように設計された信頼のおける灌漑システムを採用しています。スーピマコットン栽培から排出される廃棄物はすべて堆肥化可能で、廃棄物を最小限に抑えることができるのです。

スーピマコットンの作られる過程は綿密に管理されており、繊維や糸から最終製品に至るまで、すべての段階で科学的に追跡する事が可能になっています。 サンスペルのクラシックTシャツやボクサーパンツなどのスーピマ製品を購入すると、それが100%スーピマコットンで作られていることがわかります。

Sunspel, Supima and Q82 jersey
サンスペル、スーピマ、Q82ジャージー

Q82(QはQualityの略)は何十年もの間、サンスペルの物語の一部となっています。これは1982年にロングイートン工場で開発された、独特の柔らかさを持つ非常に質の良いコットンジャージーを指しています。今日、Q82コットンジャージーはスーピマを使用し、同時に独特な生地のスペシャルな品質を引き出す生産方法を採用する事で、更に贅沢なものになっています。

Q82のコットンジャージーを作るには、まず超長繊維を撚り合わせて強い双糸を作ります。これを炎に当てはみ出した糸を取り除き二重に紡ぐことで、驚くほど滑らかで繊細、かつ耐久性のある糸が出来上がります。それを丸編機でジャージー素材に編み上げると、糸同士が固定され、洗濯しても捩れる事がなく、何度着ても形崩れがしにくい服が出来上がります。

その後、天竺生地はエキスパートが目で確認できるようにローラーの上に手で敷かれ、ロープ染色が行われます。ロールから引き出された生地を休ませる事が、最終的に出来上がった製品の型崩れを防ぐ事になります。このように、様々な工程を経た生地が英国の工場に届けられ、そこで熟練した職人が手作業で裁断、縫製、仕上げを行い、サンスペルのTシャツが完成されるのです。

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