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AN AUTUMNAL PALETTE INSPIRED BY
THE 1930S

2018年8月10日

老舗ファクトリーのアーカイブはタイムマシーンです。一歩足を踏み入れると遠い過去に瞬間移動してしまったかのような錯覚に陥ります。それは、埃の匂いや、古びた文字フォント、鉛筆で手書きされたメモなどのせいでしょうか。それとも、形に残る過去の記録を保存するための特別な取り扱いのせいかも知れません 。

2018年秋冬コレクションのために、サンスペルのデザインチームは英国でもっともスキルの高いファクトリーを車で巡りました。長い歴史に培われた技術を今なお使い続ける老舗のファクトリーばかりです。イギリス毛織物やスコットランドの最高級ラムズウールやカシミアを求めて取った進路は北…そして、秋にぴったりの豊かなカラーパレットのアイディアを得たのです。

探していた色彩のインスピレーションに巡り合ったのは、とあるファクトリーのアーカイブでのことです。

A COLOUR SCHEME, DECADES IN THE MAKING…

G.F.Smithは世界をリードするペーパーメーカーのひとつです。紙を扱って130年余り、すべてを知り尽くした彼らのヘッドオフィスにあるアーカイブは他に勝るものがありません。そしてサンスペルのデザインチームにその扉を開けてくれました。

そこで見つけた「宝物」は1世紀以上をかけて丁寧に保存された見本帖で、古いものは1909年にまで遡ります。その多くは複雑な挿し絵で装飾が施され、美しい字体のメモが添えてあります。これらの見本帖には素晴らしい色が溢れていました。時代とともに微妙に色褪せてくすんだ色調になったものもあれば、鮮やかにそのままの色を残したものもあります。

中でも今回のコレクションのカラーパレットにダイレクトなインスピレーションを与えてくれたのは1937年から1939年にかけての紙です。そこには、ブルーや淡いティーグリーンのクールな色に並んで、秋を思わせるテラコッタやクラレットといったはっきりとした強い色がありました。意外なコントラストかも知れませんが、G.F.Smithのような名手にかかると指示通りの色のセレクションには繊細なバランスと調和が生まれます。

SUNSPEL X G.F.SMITH : AN EXCLUSIVE COLLECTION

G.F.Smithの見本帳にあった色は古さを感じさせません。ですから、サンスペルはそのいくつかを忠実に今シーズンの素材に取り入れました。その名称もNo.37ブルー、ティーグリーン、テラコッタ、クラレット、ブルーラベンダー、といった具合にオリジナルの名称にちなんでいます。

この色の並びは盛夏が去り新しい季節に向かう時期にぴったりです。そしてそんな季節の変わり目のワードローブに加えやすいコレクションになりました。

そう、過去から得たアイディアが未来への道を指し示してくれることが多々あるのです。

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