Kate Gibb for Sunspel:
イギリスのアイコニックな
フェスティバルを祝って

2021年6月8日

ケイト・ギブは、印象的な色と柄の使い方で知られるロンドン出身のプリントメーカー、イラストレーターです。ギブの独特のシルクスクリーンプリントのスタイルは、ケミカル・ブラザーズやその他多くのアーティストのアルバムカバーのデザインで知られています。

2021年、サンスペルはケイトに開襟シャツ、スイムショーツ、彼女自身が手刷りしたTシャツなど、夏の限定コレクション用に2つのスクリーンプリントデザインの制作を依頼しました。出来上がったアート作品は、イギリスの夏のランドマーク的な音楽イベントであるワイト島フェスティバルとグラストンベリーを記念したデザインになっています。

今回のコラボレーション、彼女のアート、そしてイギリスのロックダウン後の自由な夏について、ケイトに話を聞きました。

ケイト・ギブのグラストンベリーとワイト島フェスティバルにちなんだデザイン

どのようにしてアーティストになったのですか?また、シルクスクリーンに興味を持ったきっかけを教えてください。

よく考えてみると、私は幼い頃から太陽のような黄色のスウェットシャツに同じ黄色のスニーカーを履いたり、ビーンズオントーストを決まった茶色のお皿で食べたり、いつも色を楽しみ、色に反応してきました。

私が11歳の時、母がコリンというアーティストと再婚しました。彼は家の中にスタジオを持っていて、そこには画板やエアブラシの機械、レトラセット(インスタントレタリング)のキャビネットなどがありました。彼がどのように仕事をしているのか、何故これを生業としているのかなど、そこにあるすべてのものが私を魅了しました。コリンのクリエイティビティが、私自身のキャリアにも刺激をずっと与え続けてくれました。

その6年後、私はAレベル(一般教育修了上級レベル)の勉強を始めました。アートとテキスタイルは別々の科目でしたが、私は両方を履修しました。その時アートの教室でシルクスクリーンプリントに出会いました。今も出会った当時と同じくらい本当にシルクスクリーンプリントが大好きです。

シルクスクリーンプリントのデザインと制作のプロセスについて教えてください。

私はいつもプロセス主導で物作りをしています。現場で学んだ技法を常識にとらわれない方法で直感に従って使っています。

プリントを制作する時はいつも、自分がこれからどうやって何を制作しようとしているのかは決めません。使うかどうか分からない沢山のイメージをスクリーンに貼り付け、コラージュスタイルで制作をします。もちろんテーマはありますが、風合いや微妙な色の選択によってムードやトーンを醸し出し作品が生まれる事もあります。

私のアプローチは「瞬間」を捉える事。インクが紙の上に置かれ、それぞれの層が次の層に影響を与え作品が出来上がっていきます。

ケイトのスタジオの様子

シルクスクリーンプリントのデザインと制作のプロセスについて教えてください。

私の最初の学位がテキスタイルプリントだったおかげで、布地へのデザインの特殊な複雑さを理解するのに役立ったと思います。しかし私のアプローチはどんなプロジェクトでもいつも同じです。出来上がった物がその時々で大きく違っていても、常に直感とプロセス主導で作品を作り上げていきます。

サンスペルへのプリントは、英国の夏を代表する2つのフェスティバルがインスピレーションになっています。ワイト島のデザインはフェスティバルのサイケデリックな起源を反映しており、グラストンベリーのデザインは、ピラミッドステージの形とサマセットの丘の起伏が取り入れられています。どのようにしてコンセプトを作り上げたのでしょうか?

両方のフェスティバルに行った事があり、陸と海の場面の違いが重要だと感じました。ロケーションを意識する事が、それぞれのシャツを視覚的に大きく違う物にする手助けになったと思います。

今回のコラボレーションでは、サンスペルのクリエイティブ・ディレクターであるデイビッド・テルファー氏と密に話しをし、共力しました。グラストンベリーのデザインでは、象徴である丘陵地帯に位置するピラミッド型のステージがデビッドのビジョンのキーポイントでした。

ワイト島フェスティバルのプリントでは、適切なブルーの色合いを実現する事で、ワイト島プリントのシャツに必要な海のテーマを表現する事ができたと思います。

あなたが手掛けたケミカル・ブラザーズの『Surrender』をはじめとするアルバムジャケットの作品は、誰もが知るデザインが多く、音楽のエネルギーや興奮を鮮やかに表現しています。音楽はあなたの作品作りのアプローチに影響を与えていますか?

恐らく潜在的に。音楽は私の毎日のテーマになっています。音楽をかけて、クリエイティブなマインドを活性化させたり、時には音楽を止めて、集中したり思いを巡らせたりします。

ケイトの担当したケミカル・ブラザーズの1999年の名作アルバム「Surrender」のアートワーク

サンスペルと仕事をしようと決めた理由は?

新しく立ち上がったブランドとの仕事も楽しいですが、長い歴史を持つブランドとのコラボレーションを依頼されるのは特に嬉しいです。

サンスペル社から連絡を受けたとき、私はノッティンガム郊外にある同社の工場や、今でも続くクラフト技術、そしてもちろんジェームス・ボンドとの関係について知りたいと思いました。そして言うまでもなく、サンスペルは最高の無地の白Tシャツを作っていますよね。

最後に、ロックダウン後の自由な生活は、あなたのアートにとってどのような意味を持ちますか?

幸いなことにこの1年は、「Surrender」の作品を制作した時以来から最も忙しい1年となりました。そのおかげで試練の時も正気を保って忙しく過ごすことができました。

ですからロックダウンが解除される事で、仕事以外の生活がより充実したものになる事を期待しています。英国内をもう少し自由に移動したり、犬の新しい散歩コースを見つけたり、そして何よりも友人や家族と久し振りに会ってゆっくり話しをしたいです。

開襟シャツ(日本展開なし)とスイムショーツのカプセルコレクションに、ケイト・ギブのフェスティバルにインスパイアされたデザインがプリントされました。またサンスペルの定番Tシャツには限定でケイトが自らスクリーンプリントを施しました。

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