Edie Campbell and Sunspel

2022年11月11日

サンスペルからエディ・キャンベルとのコラボレーションコレクションが発売

1990年代、ケイト、ナオミ、クリスティ、クラウディアといったスーパーモデルはファーストネームで呼ばれており、ファッション界の頂点に立つ彼女たちに、特に詳しい説明は必要なかった。スーパーモデル全盛期の雰囲気と神秘性を今再現することはむずかしいが、飽和状態にある現在のモデル業界であの時の空気感を引き継ぐとしたら、それはEdie Campbell(エディ・キャンベル)である。
彼女と同名のウォーホルのミューズ、Edie Sedgwick(イーディ・セジウィック)と同じように、60年代の奔放さと90年代の若者の美的感覚、そしてイングリッシュローズの美しさを同時に体現している。つまり、"Edie "はクールの代名詞なのだ。

キャンベルは10代の頃、「若いロンドンっ子」特集の中で初めて英国版『Vogue』に登場した。その後ケイト・モスと並んでバーバリーのキャンペーンに出演し、一躍有名になった。
キャンベルは、かわいくもありながらアンドロジナスで、ボーイッシュなショートヘアと高い頬骨が美しさをひき立てています。それがデザイナーにはたまらなく魅力的なのだ。「L'Uomo Vogue」の表紙や、「Love」のアートなエディトリアルでも、はたまたパールとオートクチュールを身にまとったシャネルのキャットウォークでも、彼女は堂々としているのである。

またキャンベルには、インタビューなどを避けた90年代の先輩達のようなミステリアスな雰囲気もある。ファッションは彼女の仕事だが、田舎に移住して乗馬に熱中するなど、キャリアもプライベートに関する選択も、すべて彼女なりの考えを持っている。2015年、キャンベルはアーティストの友人であるクリスタベル・マックグリービーとともに、刺繍ワッペン会社「Itchy Scratchy Patchy」を設立した。こうした取り組みを通じて、キャンベルはサンスペルのCEOであるニック・ブルックと出会い、彼女によるワッペンでサンスペル製品に遊び心を加える小さなプロジェクトに参加した。その後、サンスペルからレディスウェアの拡大について彼女の専門知識を求める連絡があったときには、すでに信頼関係が生まれていた。「サンスペルと一緒に何かやらないかというメールを受け取ったときは、これ以上やりたいことはないくらい、とても嬉しかったです。」と、彼女は思いがこもった穏やかな口調で語った。

サンスペルとの新しいカプセルコレクションについて教えてください。

私は以前からアイコニックでとても奥深く、長い歴史をもつサンスペルが大好きでした。なので、一緒にどんなことができるのかを考えるのがとても楽しく、まずはユニフォームや着こなしのルールについて考えてみました。伝統的なメンズウェアのワードローブはとてもスタイリッシュで、いつもうらやましく思ったので、私は新しいユニフォームとなるようなものを作りたいと考えました。一つ身につけるだけで「見た目も着心地もいいし、悩む必要もない」と思えるような、頼りになるもの。また、もっとエレガントなシーンで着られるようなアイテムも欲しかったですね。

非常に興味深いスタイルをインスピレーションとして挙げておられますね。

ジャーヴィス・コッカー、ハリー・ワームウッド(ダニー・デヴィートによる映画『マチルダ』の登場人物)、エドワード8世など、時代を通してスタイリッシュな男性たちが着ていたスーツを参考にしました。ハリー・ワームウッドは世の中から十分な評価を得ていませんが、彼はアイコニックな存在だと思います。もちろん彼は映画の中の登場人物ですから、あれほど派手にはできませんが、彼の持つエネルギーを少しでも取り入れたいと。

トラディショナルなメンズウェアにはあるけれど、レディスウエアには欠けているものがあると思いますか?

レディスウェアは、もっとトレンドに左右されることが多いと思います。メンズウェアには伝統的な確かな基盤がありますが、レディスウェアにはベースがないこともあります。サンスペルは、本当に良いものを作っていて、信頼できるものであるという事に尽きると思います。「信頼できる」という形容詞はあまりセクシーではないかもしれませんが、サンスペルは素晴らしい「ベーシック」を作っているので、それをもう少し幅広く展開したいと思いました。

今回のコレクションで、個人的な注目商品を教えてください。

シャツの出来栄えにはとても満足しています。少しだけオフホワイトのような素敵な色合いです。コートは厚手のウール素材で、気に入っています。イエローのニットジャンパーとコンパクトでしなやかなニットも気に入っています。はじめは、ドレープがあって、シルクのイブニングウェアのような雰囲気にしたかったのですが、なかなかうまくいきませんでした。どのように洗濯できるのか?耐久性は?指輪やネックレスにひっかからないか?など、軽くてしなやか、かつ耐久性のあるものを作るという、機能とデザインのバランスを考えなければいけない作業でした。私は今まで洗濯や摩耗を考慮しながらデザインをしたことがなかったので、その点は興味深かったですし、私にとっても重要な課題でした。これはファストファッションではなく、ワードローブの基礎になるものなので、長く使えるものでなければなりません。5年後、10年後、20年後にも愛用できる、素晴らしいコレクションでありたいと思います。

ファッションにおけるサステナビリティは、あなたにとってますます重要になってきていますか?

はい、間違いなく。私は好きなものの入れ替わりが少ないので、沢山の消費を通して世界と関わりたいとは思わないし、世界が私と関わりたいと思っている方法でもないと思っています。今、私たち人間が行うことすべては、環境を意識したレンズを通して見ることが必要だと思っています。

サンスペルとのデザインプロセスで、新たに学んだこと、驚いたことはありますか?

アラン編みのようなざっくりとしたニットを上手に作る事です。アイリッシュウールのような、それでいてもう少しソフトな感触が欲しいと思っていました。そのバランスを上手く作り出すのが面白かったですね。でも、本当のデザインプロセスは、まず参考となる画像をたくさん集めて、何を作りたいのか、なぜ作りたいのかを考えることから始まりました。その過程はとても楽しく、スムーズに進みました。

ロックダウンの終わりにコラボレーションの企画が始まったということですが、その時の経験がデザインに影響しているのでしょうか?それともこのコラボレーションは個人的なスタイルが基礎になっているのでしょうか?

私の個人的なスタイルでもありますが、システム化されたワードローブのアイディアは、ロックダウンの終わりにワードローブを開けてみて、「もうどうやって服を着ればいいのかわからない。どう自分を表現したらいいのかわからない。」と思った事がインスピレーションになっています。そのため、シンプルで間違いのないものを作りたかったのです。

「スティーブ・ジョブズ」のユニフォームのような?

その通りです。私は服をユニフォームと化している人が大好きで、素敵な事だと思っています。自分に合ったものを見つけたんだな、と。私の母もそうです。自分を変えるのではなく、自分らしさと着こなしを大切にする、とても魅力的なスタイルだと思います。

この数年、ご自身のスタイルはどのように変化してきましたか?

ここ数年で、私は自分に合うものを見つけられたと思います。私はいつもアンドロジナスなメンズウェアの表現に立ち返ります。それはある意味確実なものであり、常に心地よくて、スタイリッシュ、そしてエレガントに感じられます。私はいつもミュージック・アイコンに注目しています。それが私の世界であり、私の原点なのです。

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