Friends of Sunspel:
David Shrigley

2022年6月23日

この夏、サンスペルからデイヴィッド・シュリグリーによる
新たな限定コレクションが発売されるにあたり、
デイヴィッドに彼の仕事着と(アートスクールで)初めて過ごすような
毎日について話を聞きました。

―もともとアーティストになりたかったのですか?

そうですね、でもアーティストが職業だとは思っていなかったですし、アートスクールを出たときも、それが選択肢になるとは思っていませんでした。卒業後はすぐにドローイングに専念しました。でもそれは、シェアアパートの自分の机で絵を描いていれば、スタジオもたくさんの費用もいらないという現実的な理由からでした。そこから、作品を多くの人に知ってもらう方法として、自費出版の本の制作へと発展していったのです。

―あなたの作品は、独自性がありウィットに富んでいることで知られています。作品を作るとき、見る人の反応を意識することが多いのでしょうか?

私は自身のために作品を作らなければならないと思っています。他の人が何を好むかわからないし、その反応もよくわからないということを、長年の経験の中で学びました。だから、それを予想するのは無意味なことなんです。私にとって作品は、自分自身との対話であり、自分を驚かせようとしたり、興味をそそられたり、混乱させたり、よく理解できないことを自分自身に言おうとしたりする事なのだと思います。自分が作ったものに興味が持てなくなったら、作品作りはもうやめて他のことをした方がいいのかもしれません。

―スタジオでの典型的な一日はどのようなものですか?

午後には昼寝をする事が多いですが、1日8時間労働を心がけています。肉体的に時間をかければ、作品は自ずと出来上がっていくもの、といつも自分に言い聞かせています。物作りをしている時は、あまり考えすぎないようにしていますが、プロセスの一部として作品が出来上がっていきます。そんなやり方が私には向いているようです。私のドローイングボードには、「Just get on with it(とにかくやろう!)」というモチベーションを高める言葉が貼ってあります。

―アートを収集することはありますか?

若いアーティストの作品を買う事が多いですね。彼らの作品を買う事で、彼らのためになるような気がします。とても多くの作品を持っていますが、絵画に何十万ポンドも使うことはないですね、買えないですし…。でも、その場所のセンスが感じられるものを買うのは好きですね。地元で作られた陶器を買ったりとか。

―自宅に自分の作品は飾られていますか?

いやぁ、ないですね。自分で作ったマグカップでお茶を飲む事はありますが、それはマグカップがタダだったからで、基本的には自分の作品は見たくありません。もちろん、スタジオには自分の作品がありますが、家に帰ってから見たくはないですね。むしろ、他人の作品を見たいですね。

―サンスペルのどんなところが好きですか?

ブランドのことは知っていましたし、すでにサンスペルの物もいくつか持っています。クラシックでタイムレス、私の好きなスタイルだと思いますし、質の良い定番商品が揃っているといつも感じています。上質なメリノウールのセーターなど、自分にぴったりの物があれば、一生何度でも繰り返し購入することが出来て、いつもスマートで、本当に信頼できるブランドです。

――昨年のクリスマスにも、私たちとのコラボレーションを行いましたよね。今回のコレクションについてはどう思いますか?

ブランドとのコラボレーションはいくつか行っていますが、基本的には自分が実際に使っていて、気に入っている商品のメーカーと仕事をするようにしています。クリスマスセーターのプロジェクトは、1年に1度しか着用しないため、サスティナブルではないという問題がありました。そこで、冬の間ずっと着用できるように、環境メッセージを込めたウィンターセーターを作ることにしました。結果、とても好評で、とても良い品が出来上がりました。そこから自然な流れで春夏のシリーズを展開する事になり、今回のプロジェクトでは太陽と雲の両方を必要とするコットンの栽培をベースにした、サンスペルの歴史的なモチーフを再構築しました。

―お気に入りのアイテムは?

私が絶対に着るのはポロシャツですね。ボタンを一番上まで留めて着る黒のポロシャツは私のユニフォームのようなものです。私のワードローブともとても相性がいいんです。


デイヴィッド・シュリグリー シルクスカーフ(日本未入荷)


デイヴィッド・シュリグリー トートバッグ(日本未入荷)

―これまでのキャリアで学んだ最も重要なことは何ですか?

私はいつも「毎日を最初の日のように過ごしたい」と言っています。地球に生まれてきた最初の日というわけではなく、すべてが新しく、冒険的であり、エキサイティングなアートスクールでの最初の日という意味です。毎日すべてを新しく見ようとすれば、常に何かを学べるし、そのような姿勢がないと、もしかしたら色あせて見えたり、退屈してしまったり、幸せになれないかもしれません。終わりでなく、常に始まりにいるような感じがいいんです。「芸術とは卓越性を示すものであり、巨匠が作ったような傑作を作ろうとする事だ」という考えに、私はとても反対です。私は決して巨匠になるつもりはなく、常に生徒でありたいと思っています。

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