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THE MAKING OF SUNSPEL VINTAGE WOOL

2016年10月14日

サンスペルと言えば良質のコットン、というイメージが定着しているかも知れません。
けれどサンスペルにとってウール素材の衣料は、アイコンとも言えるコットンのボクサーショーツやTシャツ、ポロシャツよりも歴史の古い領域なのです。

トーマス・A・ヒルがサンスペルを創立した1860年、ウール素材の肌着は一番始めに生産された製品でした。もちろん、コットンがその明らかな長所からアンダーウェアの素材として台頭してきたのは確かですが、ウール素材の衣料は実に1970年代までサンスペルのビジネスで大きな位置を占めていました。それは英国の気候や隙間風が入る窓、不十分な暖房などを辛抱していた人たちのニーズがあったからでしょう。
Q12(Qは「Quality」の頭文字です)ともよばれているこのヴィンテージウールはイタリアの熟練したファクトリーでサンスペルのために生産されている素材です。サンスペルのアーカイヴをもとに開発した高品質の2本撚りメリノウールは、肌着用のものを参考にしているだけあって非常にソフト、しかも耐久性に優れています。

イタリアの良質の素材と英国の優れた生産技術の融合、サンスペルのヴィンテージウールのシリーズはノッティンガムのロングイートンにある工場で作られています。一般的なニットは「フルファッション」というあらかじめ編んだ各パーツを編み地によってはぎ合わせていく製法を用いますが、サンスペルはヴィンテージウールのアイテムに違ったアプローチをしています:カットソーの製法です。Tシャツやアンダーウェアの製法と同じで、大きな編み地の素材からパターンに合わせたそれぞれのパーツをカットして縫い合わせていきます。

そこにニットとは違う独特のシルエットやドレープが生まれ、お気に入りのTシャツのような着心地のよさと気軽さが楽しめるのです。