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BEHIND THE FABRIC: CELLULOCK

2017年5月12日

サンスペルでは日々変化するお客さまからの要望に応えるため素材の開発と改良を行なってきました。そしてロングイートンの膨大なアーカイブは技術的な面だけではなくその素材の肌触りの良さに至るまで驚異的なアイディアを与えてくれる宝の山です。もちろん試験的に作ったものすべてが製品になるわけではありませんが、中にはサンスペルのトレードマークとなる素材もあるのです。セルロックこそ、そのいい例です。

歴史

もともとセルロックは当時のビジネスの主戦力だったアンダーウェアのシリーズの一環として開発された素材です。保温性と軽さを合わせ持った独特の風合いが売りでした。というのも、当時のセルロックは外側にヴィンテージウールに近いメリノ素材、内側には通気性のよい独自開発のコットンセルラーが使われていたのです。更に改良を経て、1942年の製品広告ではこのように説明されています。

「外側に使われたウールは保温効果に優れ、内側のコットンメッシュは通気がよいだけでなくウールの刺激からデリケートな肌を守ります」

異なるふたつの素材を重ね合わせることでアンダーウェアの品揃えの幅がぐっと広がり、新しいアンダーシャツやロングタイツなどが登場しました。
そしてアーカイブから1950年代の製品を見つけ出した時、このユニークな素材を現代風にアレンジして復刻する機会に恵まれました。この際、ウールを使うことはやめてコットンのごく細いリブに置き換えて、独特の風合いを持つセルラーを外側に使うことにしたのです。できあがった新素材はオリジナルよりも一層軽いものになりました。

セルロックの着こなし

セルロックはその重量感から言うとジャージーとループバックの中間に位置する素材で、重ね着をしてもかさばりません。スポーツウェアを意識したデザインは、着回しのしやすさが魅力です。

適度なフィット感があるスウェットはカジュアルすぎないコーディネートにぴったりです。