HOMEJOURNAL

BEHIND THE FABRIC:
SEA ISLAND COTTON

2017年6月28日

南アメリカ大陸原産の「ゴシピウム・バルバデンセ」は数千年をかけて人の手による品種化が行われ、15世紀には西インド諸島で栽培されていました。1786年にサウスカロライナ州のシー諸島、つまり「シーアイランド」で栽培されるようになり、大陸で育つ品種の10倍の価値を持つ最高品質のコットンとなったのです。
栽培が難しく高価なことから、シーアイランド・コットンは英国の特権階級に珍重されることになります。ヴィクトリア女王のハンカチはシーアイランド・コットンが素材でした。

しかし、20世紀の初頭に深刻な害虫被害でメキシコからアメリカの東沿岸の綿花地帯は広範囲に渡り大打撃を受けます。この試練を免れた種子を丁寧に育てる地道な努力のおかげで、貴重なシーアイランド・コットンが復活を遂げたのは最近のことです。

現在シーアイランド・コットンはカリブ海に浮かぶ小さな島々で献身的なエキスパートによって栽培、そして手摘みされています。そこはこの唯一無二の植物の花を咲かせるのに最適な日照や降雨量、湿度がそろっている場所なのです。
そして世界でもっとも贅沢な素材として知られることとなりました。その供給量は全世界のコットンのなんと0.0004%に過ぎません。
なぜこんなに高い評価を受けているかは、その長くしなやかな繊維、きめ細かくシルクのような光沢、非常にソフトな風合いを見ればわかります。これらのクォリティーのおかげで他のコットンでは実現できない繊細な生地をつくることができるのです。