HOMEJOURNAL

MADE IN BRITAIN : THE ROAD TRIP

2018年10月10日

色彩、カシミアとブリティッシュ・ウールを巡る旅から生まれた最新コレクション

雑誌が世界のファッションに関する主要都市について特集を組んでも、スコットランドのキンロスやハーウィック、デルフといった名が真っ先に挙がることはまずありません。けれど、サンスペルの2018年秋冬コレクションの準備段階で、私たちが目指したのはブリテン島の北部…長い歴史をもつ羊毛のスペシャリストたちからインスピレーションを得るためです。

1860年にノッティンガムで創業したサンスペルは英国の繊維工業に長く貢献してきました。20世紀の初頭にはその生産拠点を南に移転、そのロングイートンの自社ファクトリーで今もなお最高級のTシャツの多くを作っています。そしてジェームズ・ボンドのお気に入りのTシャツブランドとなりました。

チーフデザイナーのデイビッド・テルファーいわく、「サンスペルが自社ファクトリーを持っているブランドだということがこの旅の出発点だったのです。ものづくりがよくわかっているし 、価値観が一致するということも新たなファクトリーを開拓する時に重要です。サンスペルの製品を作るのにふさわしい最良のファクトリーか、ということを見極めます」

ニットを作るにあたり、英国の羊毛産業を巡ることにしました。スコットランドのキンロスにあるカシミア紡糸工場のリサーチです。この毛糸業者トッド&ダンカンの起源は17世紀のペナイン山脈に遡るそうです。

「この工場は、ピーク地方の北に位置する絵に描かれたような素晴らしい村にあって、その美しさにうっとりとしてしまいます」と言うのはデザイナーのクリスティーナ・チン。「この旅の目的のひとつはカラーアーカイブを見て回ることだったのですが、それがスワッチの中だけではないことにびっくりしました。古い紡糸機から工場の壁にまで、結局のところ私たちを取り囲むすべてがインスピレーションの源となったのです」

毛糸業者トッド&ダンカンや紙のスペシャリストG.F. スミスのアーカイブからヒントを得たサンスペルの2018年秋冬コレクションは、クラフツマンシップへのオマージュです。そして素材こそがすべて。コレクションに使用している、デザイナーたちが見つけた老舗ファクトリーからのテキスタイルには思い入れがいっぱいです。

「服作りのそれぞれの工程に携わっている人たちに会って、糸から一枚の製品が出来上がるまでを見ることでコレクションがより身近に感じられるようになるのです」とクリスティーナは語ります。

SHOP MEN’S
SHOP WOMEN’S