カシミヤのケアガイド
カシミヤウールは、非常に柔らかく快適な着心地です。適切にお手入れをすれば長く着ていただける素材です。ここでは、カシミヤの特別な柔らかさを何年も保つためのお手入れ方法をご紹介します。
カシミヤとは?
カシミヤは今ある羊毛の中で、最も高級な羊毛です。
内モンゴルの山岳地帯で遊牧民によって飼育されているカシミヤヤギから採取されます。厳しい寒さに耐えるため、この丈夫な動物たちは冬には極細のアンダーコートを生やします。一部の生産者は粗い黒毛を使うこともありますが、私たちが織物に使うのは、アンダーコートの中でも最も柔らかい白毛です。
サンスペルのパートナーであるTodd & Duncan社は、最高水準のアニマルウェルフェア(動物福祉)とサステイナブルな方法の放牧を実践するヤギ飼いから、すべての羊毛を調達することを保証しています。
また、彼らは遊牧民たちの伝統的なライフスタイルを守るための活動も積極的に行っています。1897年以来、スコットランドのレーベン湖のほとりで紡績業を営んでおり、柔らかな天然の湖の水を使用し繊維を開き、より柔らかな肌触りを生み出しています。
その後、スコットランド国境近くにある世界で最も古い家族経営の織物工場で最終的な製品が作られます。完成した衣服は卓越した職人技の賜物であり、正しくお手入れをすれば長年に渡りご愛用いただけます。
サンスペルのカシミヤお手入れ方法
カシミヤの洗い方と乾かし方
カシミヤはなるべく洗わない方が、衣服にも環境にも良いです。洗濯方法は商品によって違うため、必ず洗濯表示をご確認ください。
- カシミヤは必ず手洗いしてください。
- まず初めに、裏返しにして洗うと外側の色落ちを防ぐことができます。
- 流し台や大きなボウルに冷たい水を張ります。ボウルに水気がないよう、あらかじめきれいに洗っておきましょう。ウール専用洗剤(柔軟剤、漂白剤、バイオ洗剤は使用しないでください)を入れて水に溶かし、衣類を沈めます。
- 優しく水で洗い流してから取り出してください。
- 頑固な汚れが落ちない場合はドライクリーニングが可能です。
- 余分な水分を軽く絞ってから乾燥させてください。
- バスタオルの上に平らに置き、タオルごと丸めて押し付けるようにします。
- その後、台の上に平らに置き、可能な限り折り目やシワを取り除きながら完全に乾燥させます。
- タンブラー乾燥や、伸びる可能性のある洗濯物干し、直射日光や熱に近い場所での乾燥は縮みの原因となりますので避けましょう。
アイロンがけ
カシミヤは、もともとシワになりにくい素材なので、アイロンがけは必要ありません。やむを得ずアイロンをかける場合は、アイロンのウール設定で優しくスチームをかけてから軽くプレスしてください。
毛玉取り
毛玉とは、摩擦によってウールの表面が毛羽立って毛糸玉ができたものです。品質に問題はなく、ニットを構成するウールの繊維が長いために発生するものです。手で簡単に取り除くことができますが、時間が経つと生地が薄くなるので、大切な衣類を守るため頻繁には取り除かないようにしましょう。
カシミヤの保管方法
ニットは折りたたんで保管し、長時間吊るすと伸びる可能性があるので避けましょう。また、湿気があると蛾が発生しやすくなるので、収納する際は清潔で乾いた状態であることを確認してください。長期保存する場合は、密閉できるビニール袋や容器を使用し、防虫剤は天然のものだけを使用してください。ラベンダーやローズマリー、シダーウッドなどの天然ハーブは、従来の防虫剤よりも良い香りがするのでお勧めです。