サンスペルとボクサーショーツの発明

ゆったりしていて、通気性が良く、履き心地も抜群。ボクサーショーツは、メンズアンダーウェアの定番です。しかし、昔からそうだったわけではありません。実際、最近になって人気が出てきたアイテムです。サンスペルは、その歴史の中で重要な役割を果たしてきました。

ボクサーショーツの物語は100年前、大西洋の反対側にあったボクシングのリングから始まりました。ボクシングブランドの「エバーラスト(Everlast)」の創始者であるジェイコブ・ゴロムが、多くのファイターが着用していた革製のベルト付きパンツに代わる軽快なショーツとしてデザインしました。伝説のボクサー、ジャック・デンプシー(別名マナッサ・モーラー)が愛用し、世界ヘビー級王座の名声を獲得したことで、このショーツは瞬く間に成功を収めました。

20年代から30年代にかけてボクシング界での人気は衰えず、伸縮性のあるウエストと軽量コットンのおかげで、下着としても人気が高まりました。第二次世界大戦中に、Tシャツ、パーカー、ダッフルコートやトレンチコートと同様にアメリカ軍の標準装備となり、戦後は一般へと広がりました。とは言っても、その人気は大西洋の反対側だけのことでした。

 

 

変化が訪れたのは1947年、サンスペル創業者の孫であるジョン・ヒルが新婚旅行でアメリカに行ったことがきっかけでした。旅先で彼はボクサーショーツを発見し、(おそらく新婚の妻を感心させようとして)そのデザインを英国に持ち帰ることにしました。しかし彼は、オリジナルのデザインに完全には満足できず、仕立ての技術を活かしてデザインを改良することにしました。バックパネルを追加し、縫い目を平らにして滑らかにし、世界最高級の綿織物を使用することにより真に快適な履き心地を実現しました。

画期的なデザインにもかかわらず、ボクサーショーツは男性の中で珍しい存在のままでした。しかし、1985年に運命が大きく変わります。一夜にしてボクサーショーツ旋風が巻き起こったのです。すべての始まりは、「コインランドリー」という印象的なテレビCMを出したリーバイスのおかげでした。その中で、当時、憧れのスターであったニック・ケイメンがマーヴィン・ゲイの「悲しいうわさ」 (I Heard it through the Grapevine )の曲に合わせて、熱狂的な観衆の前でリーバイスのジーンズを脱ぐと、サンスペルのさわやかな白いボクサーパンツが現れたのです。

 

今日、サンスペルは多様な好みに合うボクサーショーツとアンダーウェアを幅広く取り揃えています。持続可能性、エネルギー効率、高品質な生産を重視するポルトガルの家族経営の工場で、最高の履き心地のためにエクストラロングステープルコットン(超長繊維コットン)100%で作られています。ボクサーショーツといえば、サンスペルに勝るものなし、と言えるでしょう。