サンスペル ジャーミンストリートへようこそ

ロンドンの象徴的なジャーミンストリートに、新しいフラッグシップストアがオープンしました。この通りは、世界最高峰のシャツメーカーが集まる歴史的な場所です。18世紀から続く数々の名店に、サンスペルが加わります。

ジャーミンストリートの歴史

パリが女性ファッションの発祥地とされる一方で、ロンドンは長年にわたり紳士服の中心地としての地位を確立してきました。その礎を築いたのが、18世紀から続くサヴィル・ロウとジャーミンストリートです。スーツといえばサヴィル・ロウ、シャツといえばジャーミンストリート。
紳士たちは、サヴィル・ロウの名店で仕立てたスーツを受け取ると、ピカデリー駅を渡りジャーミンストリートへ向かいました。そこで、帽子、身だしなみ用品、香水、手作りの靴、特注のシャツなど、必要なものをすべて揃えることができました。

歴史あるこの通りには、今もなお18世紀から続く老舗が軒を連ねています。たとえば、1797年創業のロンドン最古のチーズ専門店「パクストン&ホイットフィールド」、1730年に89番地で創業し、ジョージ4世、フローレンス・ナイチンゲール、ウィンストン・チャーチル、そして英国王室に愛された香水ブランド「フローリス」などがその代表です。

現在でも、「ヒルディッチ&キー」「ハーヴィー&ハドソン」「バッド」など、世界有数の高級ブランドが数多く存在し、多くは1世紀以上の歴史を誇ります。「ターンブル&アッサー」は、1885年の創業以来、王族や映画スターのために特注のシャツを製作してきました。マイケル・ケインやデヴィッド・ニーヴンからダニエル・クレイグまで、歴代のジェームズ・ボンド俳優たちにも愛用されてきました。
また、ジェームズ・ボンドの生みの親であるイアン・フレミング自身も、ジャーミンストリートの常連客でした。彼はキャヴェンディッシュ・ホテルに滞在しながら、シャツや香水(ボンドが愛用する「フローリス No.89」)をこの通りで購入していました。

サンスペルとジャーミンストリート

サンスペルがジャーミンストリートに初めて出店したのは2020年ですが、私たちとこの通りの関係はそれよりもずっと古くから続いています。20世紀を通じて、多くの紳士服専門店がサンスペルの下着を取り扱ってきました。その中には、1947年にサンスペルが米国から英国に初めて紹介した、オリジナルのブリティッシュ・ボクサーショーツも含まれています。

また、英国ロング・イートンにあるサンスペルの工場では、さまざまなブランド向けの製品を製造していました。「ジャーミンストリート・シャツメーカー」もそのひとつです。このブランドのヘッドカッターとマネージャーは後に「ハーヴィー&ハドソン」を創業するために独立しましたが、偶然にも、かつて「ジャーミンストリート・シャツメーカー」が店を構えていた場所こそ、現在のサンスペルのフラッグシップストアがある23番地なのです。

新たなフラッグシップストア

サンスペルの新たなフラッグシップストアは、ジャーミンストリート23番地にあります。2フロアにわたる店内には、サンスペルのクラシックTシャツ、オリジナル・ブリティッシュ・ボクサーショーツ、そしてダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド役で着用したリビエラ・ポロシャツなど、ブランドを代表するコレクションを取り揃えています。

また、地下フロアには、サンスペルの160年にわたる歴史を辿ることのできるアーカイブ展示スペースを設けました。産業都市ノッティンガムで高級アンダーウェアメーカーとして創業したサンスペルが、現在に至るまでの軌跡を貴重な資料とともにご覧いただけます。19世紀初頭のシーアイランドコットンTシャツや、1900年代初頭のQ14セルラーアンダーウェアなど、これまでロング・イートン工場のアーカイブ以外では公開されたことのない希少なアイテムも展示しています。

 

サンスペルのビスポークTシャツ

さらに、新店舗ではビスポークTシャツのサービスを開始しました。ジャーミンストリートのシャツ作りの伝統にふさわしく、お客様のご要望に合わせて、最高品質の生地を使用したTシャツを仕立てることができます。

これまで一部の顧客限定で提供していたこのサービスは、ダニエル・クレイグやローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツといった著名人にも愛用されてきました。新店舗では専用のコンサルテーションスペースを設け、より多くのお客様にこの特別な体験をご提供いたします。それぞれのビスポークTシャツは、英国ロングイートンの自社工場にて、一人の熟練職人が一着ずつ丁寧に仕上げています。