シーアイランドコットンが特別である理由

シーアイランドコットンはその卓越した柔らかさで知られ、世界でも最高品質と言われるコットン生地を作るのに欠かせない素材です。滑らかな肌触りの快適な着心地と高い耐久性は、他に類を見ないものです。実際、シーアイランドコットンの特別な滑らかさは、かつてヴィクトリア女王がシルクと見間違えたほどです。 その理由をご説明しましょう。

エクストラロングステープル(超長繊維)コットン

シーアイランドコットンの最も優れた特性は、繊維の長さです。いわゆる「エクストラロングステープル(超長繊維)コットン」と呼ばれるものです。簡単に言えば、繊維が長いほど品質が高くなります。肌に触れる繊維の端が少ないため、より滑らかで耐久性に優れた生地に仕上がるのです。通常、コットンと分類されるには、コットンの繊維の長さが 34 mm 以上である必要があります。 一方、シーアイランドコットンの繊維の長さは、驚くことに50 mmにも達します。その結果、シーアイランドコットンが生み出す生地は、世界で最も柔らかく、最も贅沢なものとなります。

また、世界で最も希少なコットンでもあります。世界のコットンの年間総生産量は約1億ベール(約226億キロ)です。そのうち200万ベールが、繊維の長さが34mm以上の超長綿として知られるコットンです。コットンの繊維が長いほど上質な生地ができます。シーアイランドコットンもその超長綿のカテゴリーに入りますが、年間の生産量は150ベール(約34,000キロ)のみです。このことからも非常に稀少で価値のあるコットンだとわかります。

 

栽培技術

シーアイランドコットンが高級と言われるもうひとつの理由は、その栽培方法にあります。現在、シーアイランドコットンは生産に最適な気象条件が整っているカリブ海で栽培されています。農家はコットン栽培の専門家で、コットンがいかに繊細な作物であるかを理解しています。作業の過程で化学薬品をほとんど使用しないため、環境を守るだけでなく、コットンそのものも守られています。また、綿花は手摘みで収穫され、綿繰り(わたくり)は伝統的な機械で行われ、独特の柔らかさが完璧に保たれていることを保証します。

 

紡績と織り

サンスペルが採用するシーアイランドコットンは、スイスにある専門紡績メーカーであるスポエリー(Spoerry)によって紡績されています。シーアイランドコットンの細くて長い繊維を紡ぐには熟練した技術が必要です。幸いなことに、スポエリー社は 1866年からの歴史があり、何をすべきかを熟知しています。豊富な経験と技術を駆使して、すべての糸が完璧であることを保証しています。

サンスペルも同様に、シーアイランドコットンを長い間取り扱ってきました。1908 年に世界初のラグジュアリー T シャツを製造したときに使用したのが、このシーアイランドコットンです。私たちは何十年にもわたり、このコットンの良さを最大限に引き出す生地を開発してきました。例えば、シーアイランドコットンのポロシャツ、Tシャツ、アンダーウェアに使用されているQ100ファブリックは、インターロック編みにより両面に柔らかさが出るように仕上げています。スウェットシャツやスウェットパンツから、その他のシャツに至るまで、シーアイランドコットンのコレクションはすべて、他に類を見ない着心地と耐久性を実現するようデザインされています。

今日、私たちはシーアイランドコットンを使用した衣類を幅広く取り揃えています。そのすべてがクラフトマンシップの証です。コットンの栽培から最終的な衣服の製造に至るまで、すべての工程において、数十年にわたる専門技術が細部に活かされています。ラグジュアリーコットンといえば、シーアイランドコットンに勝るものはありません。