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EXPERTLY WORN : THE WHITE T-SHIRT

2017年3月9日

もっとも飾り気がなくシンプルなアイテム、Tシャツは思い通りの自分を描くことのできる真っさらなキャンバスです。けれどあまりに控えめなその存在は過小評価されているかもしれません。ここでは半袖クルーネックのTシャツがワードローブの中でどれくらい重要でありうるかを、往年の4人のファッションアイコンを例に見ていきましょう。

Jane Birkin - (Getty Images)

ジェーン・バーキン

世界でもっとも贅沢なバッグが彼女にちなんで名付けられたことが最初に思い浮かぶかもしれませんが、ジェーン・バーキンといえばボヘミアンファッションです。ボーイッシュなベーシックアイテムに、はっとさせるアーティスティックな小物を合わせるコーディネートが、彼女の束縛を嫌う生き方を彷彿とさせます。1970年代 、白のTシャツに、履き込んだデニム、バレエシューズ、そしてお決まりのかごバッグというのが彼女のスタイルでした。このかごバッグがのちにエルメスの代表作、バーキンが生まれるきっかけになるのです。

Charlotte Rampling in Ponte Vecchio 1970

シャーロット・ランプリング

1960年代のシャーロット・ランプリングといえばミニスカートがトレードマークでした。けれど年齢とともにメンズのスーツに心移りしてしまったので、そのイメージの方が強いかもしれません。現在彼女がTシャツをスーツのトラウザーにタックインしているのを見ることは稀でしょうが、かつては白いTシャツにオフホワイトのジーンズ、というのが彼女のスタイルでした。現代のミューズ、アレクサ・チャンはシャーロット・ランプリングこそアイコンだと公言していて、彼女の全身を白でまとめたコーディネートを頻繁に拝借しています。

Tilda Swinton at the Venice Film Festival (Getty Images)

ティルダ・スウィントン

アート系映画のミューズ、そして故 デヴィッド・ボウイの友人、ティルダ・スウィントンは大胆で型破りなスタイルの持ち主です。そんな彼女がワイドトラウザーズやアブストラクトプリントのスカートに合わせるオフホワイトのTシャツは、ブリーチをかけた髪や透き通るような肌と並ぶととても控えめ。ティルダ・スウィントンにとってのTシャツとは、彼女自身の力強いキャラクターを際立たせる名脇役なのです。

Francoise Hardy on the set of GRAND PRIX, 1966. (Getty Images)

フランソワーズ・アルディ

1960年代のフランソワーズ・アルディは、流行の最先端にいても、どこかクールな雰囲気のためにブリジット・バルドーの対極の存在でした。彼女のスタイルは跳ね上げたアイラインに始まり、たくさんのマイクロミニのスカートを経て、アンクルブーツに行き着きます。印象的な目元とタイトなTシャツを個性的に着こなす彼女は、若い女性たちの時代の象徴となり、ミック・ジャガーやボブ・ディランのミューズとなりました。